六月灯は鹿児島だけ 投稿者:司 投稿日:2023/07/17(Mon) 11:00:30 No.1782 この15,16日は鹿児島各地で六月灯が行わ れたようです。鹿児島以外の所ではおこな われないこの祭の起源を探ります。 照国神社の西側の新照院町に昔あった上山 寺がその起源らしいのですが、その昔都城 の荘園から鹿児島に進出してき島津一族は、 城山を居城として一帯を支配していた豪族 上山氏を桜島に追いやって、城山一帯を分 捕りました。 その後も島津は薩摩隼人の民族性に裏打ち された破竹の進撃をします。朝鮮征伐では 鬼島津と恐れられ、その勢力は大分あたり まで広がっていました。ところが、関ヶ原 で気骨を通したがために、江戸の世には外 様大名という憂き目に遭ってしまう。 薩摩藩第二代藩主島津光久(島津19代)は、 外様というこの状況を憂えたのかもしれま せん。こんなに獅子奮迅の進撃をしてきた 島津がなぜ冷遇されるのか。ひょっとした ら、これは上山氏の呪いなのでは・・ そこで光久は上山氏の霊を弔うべく、上山 寺に観音堂を寄進し、毎年旧暦6月18日(大 安)に灯籠を飾り、縁日を催しました。上 山寺はかつて上山氏の菩提寺だったのす。 六月灯は薩摩隼人の安穏を祈念する祭だと 思えばいいのかもしれません。 添付:1782.jpg (101KB) |