■ FC2~FC6 / Fedora7 /Fedora8 /Fedora9
Postfixをインストールしただけでは、メールの読み出しは出来ません。 Postfixはメールを配信するためのSMTPサーバーとしての機能しか持たないからです。ここではdovecotをインストールすることにより、POP3/IMAP4どちらでもメールを読み出せるようにします。
■dovecotのインストール
dovecotは高セキュリティー性を重要視して開発されたPOP3/IMAP4サーバーソフトウェアーです。
[root@linux ~]# yum -y install dovecot
■dovecotの設定ファイルの編集
※ Fedora7 / Fedora8 /Fedora9
dovecotはPOP3/IMAP4どちらにも対応しています。しかしインストールした時点では、IMAP4サーバーとしてしか動作できません。そこでPOP3サーバーとしてもメールが読み出せるように、設定ファイルを編集します。
[root@linux ~]# vi /etc/dovecot.conf ← dovecot.confを開きます # Base directory where to store runtime data. #base_dir = /var/run/dovecot/ # Protocols we want to be serving: imap imaps pop3 pop3s # If you only want to use dovecot-auth, you can set this to "none". #protocols = imap imaps pop3 pop3s ↓ protocols = imap imaps pop3 pop3s ← #を外します メールボックス格納形式をMaildir形式とします # mail_location = maildir:~/Maildir # mail_location = mbox:~/mail:INBOX=/var/mail/%u # mail_location = mbox:/var/mail/%d/%1n/%n:INDEX=/var/indexes/%d/%1n/%n # # <doc/wiki/MailLocation.txt> # #mail_location = ↓ mail_location = maildir:~/Maildir ← #を外し maildir:~/Maildirを追記します
■dovecotの設定ファイルの編集
※ FC2~FC6
dovecotはPOP3/IMAP4どちらにも対応しています。しかしインストールした時点では、IMAP4サーバーとしてしか動作できません。そこでPOP3サーバーとしてもメールが読み出せるように、設定ファイルを編集します。
[root@linux ~]# vi /etc/dovecot.conf ← dovecot.confを開きます # Base directory where to store runtime data. #base_dir = /var/run/dovecot/ # Protocols we want to be serving: # imap imaps pop3 pop3s #protocols = imap imaps pop3 pop3s ↓ protocols = imap imaps pop3 pop3s ← #を外します メールボックス格納形式をMaildir形式とします # default_mail_env = maildir:/var/mail/%1u/%u/Maildir # default_mail_env = mbox:~/mail/:INBOX=/var/mail/%u # default_mail_env = mbox:/var/mail/%d/%n/:INDEX=/var/indexes/%d/%n # #default_mail_env = ↓ default_mail_env = maildir:~/Maildir ← #を外し maildir:~/Maildirを追記します
■dovecotの起動
[root@linux ~]# /etc/rc.d/init.d/dovecot start Dovecot Imap を起動中: [ OK ] dovecotの自動起動設定 [root@linux ~]# chkconfig dovecot on dovecotの自動起動設定確認 [root@linux ~]# chkconfig --list dovecot dovecot 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off (ランレベル2~5のonを確認)
POP/IMAPサーバを使うには、ルーターの設定が必要です。
ルータの設定で110番(POPの場合)または143番(IMAPの場合)のポートを開けてください。
■メールアドレスの作成
メールアドレスは新しくユーザーを追加することにより作成可能ですが、メールのみ使用するユーザーが telnetやsshを使える状態にしておくのは望ましいことではありません。 useraddに -sオプションを付けてシェルを/sbin/nologinに設定することでログインできなくなります。
t-higoというメールアドレスを追加したい場合は、以下のコマンドを実行します。
[root@linux ~]# useradd -s /sbin/nologin t-higo
■ユーザーt-higoのパスワードを設定します
[root@linux ~]# passwd t-higo Changing password for user t-higo. New UNIX password: ← パスワードを入力します(表示されません) BAD PASSWORD: it is based on a (reversed) dictionary word Retype new UNIX password: ← 再度同じパスワードを入力します passwd: all authentication tokens updated successfully.
これで以下のようなメールアドレスが使用可能となります。
メールアドレス t-higo@yokensaka.com
■セキュリティレベルの設定
Fedora Coreのインストールに時ファイアウォールを有効にした場合は、メールサーバーへのアクセスは出来ません。そこで、セキュリティーレベルを変更して、SMTPサーバー及びPOPサーバー、IMAPサーバーへアクセスできるようにします。 X Window Systemで起動し「アプリケーション・メニュー」から「システム設定」-「セキュリティレベル」を選択して「セキュリティレベルの設定ツール」を起動します。メールの送受信を可能にするには、「セキュリティレベル」で「ファイアウォールを有効にする」を選択し、「信頼できるサービス」の「メール(SMTP)」にチェックをし、「他のポート」に「110:tcp,110:udp,143:udp,993:tcp,993:udp,995:tcp,995:udp」と入力します。