Fedora 8 のインストール

■Fedora 8 の取得
前回の Fedora 7 から、ディスクイメージは DVD版のみとなってます。Fedora Projectから(Fedora-8-i386-DVD)をダウンロードします。ダウンロードしたファイルは、ISOイメージファイルですので、別途DVD-Writerソフト等でDVD-Rに焼いて準備します。CPUの種類によってダウンロードする物が違ってきますから環境に合わせてください。
Direct Download
i386 – Install DVD
x86_64 – Install DVD
ppc – Install DVD
■Fedora 8 のインストール
グラフィカルモード(GUI)でインストール作業を進めますが、サーバー用途で linux を使用する際には、X Window Systemを利用することをあまり推薦していません。なぜならGUIが余計なリソースを使用するからです。もし常にX Window Systemを利用する必要が無いのであれば、後で /etc/inittab を編集し、 “id:5:initdefault:” を “id:3:initdefault:” に変更します。そうする事で次回起動時よりランレベル3(CUI)で起動します。また、ランレベル3でX Window Systemを起動したい場合には、 startx コマンドを実行します。
1.インストーラーの起動
Fedora 8 のインストールDVDをDVD-ドライブに挿入し、電源を入れます。
※BIOSの設定で1番最初にDVDからブートできるようになっている必要があります。
* Install or upgrade an existing system を選択してエンターをキーを押します。
2.CDメディアのテスト
* Skip にあわせて Enter を押します。
3.Welcomeメッセージ
* Next を押します。
4.インストール時の言語の選択
* Japanese(日本語) を選び、 Next を押します。
* ここでの言語の選択は、あくまでインストール作業を進めていくときに使用する言語の選択です。 実際にシステムを使用するときの言語選択に関しては、後で設定を行います。
5.キーボード設定
* 日本語 になっていることを確認して、 を押します。
* キーボードに「半角/全角」キーが無い場合は、「U.S.English」を選択します。
6.ディスクパーティションの作成
* 選択したドライブ上のすべてのパーテーションを削除してデフォルトのレイアウトを作成します。を選択
*パーティションを自動設定にして を押します。
* 本当にすべてを削除しますか?と言う警告が出ますが はい を押します。
7.ネットワークの設定
* 編集ボタン をクリックして、ネットワークデバイスを編集します。
* Enable IPv4 support: チェックを入れる
* Manual configuration: チェックを入れる
* IP Address: 192.168.1.2 / Prefix(Netmask):24
を入力
* Enable IPv6 support: チェックを外す
チェックを外したらOK をクリック
8. ホスト名・その他の設定
* ホスト名を設定は 手動設定 を選択して linux.yokensaka.com と入力
* ゲートウェイ : 192.168.1.1
* 1番目のDNS : 192.168.1.1
1番目のDNSは通常サーバー自身をDNSサーバーとして設定するときにサーバー自身に割り当てた 192.168.1.2 をDNSサーバーアドレスとして設定します。 しかし、ここで 192.168.1.2 に設定するとインターネットに繋がらなくなり、wgetによるダウンロードができなくなる為、この段階では1番目のDNSは 192.168.1.1 とします。
9.タイムゾーンの選択
* アジア/東京 を選択して、 を押します。
10.Rootパスワードを設定
* Root パスワード : xxxxxxxx
* 確認 : xxxxxxxx
スーパーユーザ(Root)のパスワードを入力します。確認の為にもう一回同じパスワードを入力します。
注意 : このパスワードは絶対に忘れない様に! 何もできなくなってしまいます。
11.ソフトウェアセットの選択
* チェックボックスは全て外す
* 「今すぐカスタマイズする」を選択して を押します
12.ソフトウェアセットの選択
* デスクトップ環境  デフォルト
* アプリケーション  デフォルト
* 開発 開発ツール、開発ライブラリ を選択
* サーバ  デフォルト
* ベースシステム  デフォルト 
* 言語  デフォルト
サーバーを構築する際は極力不要なパッケージはインストールせず、すべてのチェックをはずして必要になったときにその都度インストールすべきですが、 ここでは、作業の行いやすさを考え、「開発」以外はデフォルトにして ボタンを押します。
13.インストールの準備完了
* を押してインストールを開始します。
14.パッケージのインストール
* インストール完了したらDVDドライブよりDVD-Rが自動的に排出されます。
15.インストール作業の終了
* 再起動 を押してインストールを終了します。
16.Fedora 8 の起動
* コンピューターの再起動が行われ、しばらくすると Fedora 8 が起動し、初期設定を行う画面が表示されます。
17.インストール後の初期設定
* ようこそ画面では 進む を押します。
18.ライセンスの同意書
* はい、私はライセンス同意書に同意します を選択して、 進む を押します。
19.ファイアーウォールの設定
* 無効 を選択して 進む を押します。
ファイアーウォールは先に有効にしておくと、各サーバの設定が正しいにも関わらず、ファイアウォールによって通信が遮断されてしまうことがありますので、 セキュリティーに関しては後から設定することとします。
20.SELinuxの設定
* 無効 を選択して 進む を押します。
SELinux を有効にすると、LInux の全てのユーザー(rootも含む)にさまざまな制限をかけることができ、 万が一rootが乗っ取られても影響を最小限にすることが出来ます。本来はSELinuxを有効にするべきですが、 トラブル時の対応が複雑になる為、ここでは無効にします。
21.日付と時刻
* 日付と時刻を 正しい設定 に変更して 進む を押します。
22.Hardware Profile
* ハードウェアーの情報を送信しても良い方は「Send Profile」を、送信したくない方は「Do not send profile」を選択して、進む を押します。
  *「Do not send profile」を選択した場合は再メッセージが出てきますので、「No,do not send」ボタンをクリック して、進む を押します。
23.ユーザーの作成
* ここではそのまま 進む ボタンを押します。警告が表示されますので 続ける ボタンを押します。
ユーザーの追加は後でコマンドを使った方法で追加します。
24.サウンドカード
* サウンドカードが認識された場合に表示されます。 終了 を押して再起動します。
25.ログイン
* ログイン画面が表示されたら、rootユーザーでログインしますので root と入力します。
* rootユーザーのパスワード ******** を入力し、 Enter を押します。
パスワードが正しければそのユーザーで作業が出来るように Fedora 8 のデスクトップ画面が表示されます。