パッケージ管理(yum)

■ Fedora7 / Fedora8 / Fedora9
yum(Yellow dog Updater, Modified)は、RPMパッケージを操作する為のソフトウェアです。 yumでは、依存関係があるパッケージも自動的にインストールされます。また、yumを利用する事によって、セキュリティーホールのアップデートや、バグフィックスパッケージも、より簡単に行う事が可能です。さらには、システム全体のアップデートも、より簡単に行う事が可能です。
■レポジトリについて
Fedoraは自由なソフトウェアのみを提供している為、MP3等のように特許によって保護されている技術を利用したソフトウェアを配布していません。特許によって保護された技術を利用したFedora用のソフトウェアはFreshRPMもしくはrpm.livna.org から提供されています。FreshRPMrpm.livna.orgの両方のレポジトリを同時に利用すると問題が発生する可能性がありますので、私はrpm.livna.orgを利用することにしました。
* Fedora9

[root@linux ~]# rpm -Uvh http://livna-dl.reloumirrors.net/fedora/9/i386/livna-release-9-1.noarch.rpm

* Fedora8

[root@linux ~]# rpm -Uvh http://livna-dl.reloumirrors.net/fedora/8/i386/livna-release-8-1.noarch.rpm

* Fedora7

[root@linux ~]# rpm -Uvh http://rpm.livna.org/fedora/7/i386/livna-release-7-2.noarch.rpm

■ミラーについて
Fedora Projectではミラーリストを用意しており、デフォルトで世界中のミラーに接続しにいきます。ただこのままだととんでもなく遅いサーバに接続しにいく場合があります。 Fedora7 になってから速いミラーを優先的に接続しにいくプラグインが提供されており、そのプラグインをインストールする事により、遅いサーバに接続する確立が非常に低くなります。そのプラグインをインストールするには以下のコマンドを入力してください。

[root@linux ~]# yum -y install yum-fastestmirror

■yumのデータベース情報更新
ローカルに保存されているrpmヘッダ情報を最新の情報に更新します。

yumのデータベース情報更新
[root@linux ~]# yum list
インストールパッケージの確認
[root@linux ~]# yum list installed

■アップデート情報の確認

アップデート情報の確認
[root@linux ~]# yum check-update

■一括アップデート
インストールされているパッケージを全てアップデートします。

パッケージの一括アップデート
[root@linux ~]# yum update

アップデートしてよいかの問い合わせに全て” y “で回答するためには -y オプションを指定します。

パッケージの一括アップデート
[root@linux ~]# yum -y update

■yumによるパッケージ更新時にエラーが表示される場合
yumコマンドでパッケージの更新を行った際に、エラーが表示されることがある。これはyumのデータベースが壊れていることが考えられるので、以下のコマンドを実行してyumのデータベースをクリアしてみる。

[root@linux ~]#  yum clean all
[root@linux ~]#  yum update

■その他のコマンド
パッケージのインストール

[root@linux ~]# yum install パッケージ名

パッケージのアップデート

[root@linux ~]# yum update パッケージ名

パッケージの検索

[root@linux ~]# yum search パッケージ名

パッケージの詳細表示

[root@linux ~]# yum info パッケージ名

パッケージのアンインストール

[root@linux ~]# yum remove パッケージ名

■yum-updatesdのサービスを停止
Fedora 7では、システムの起動時にyum-updatesdを実行し、1時間おきにアップデートパッケージの有無をチェックする為、このサービスが動作している間はyumコマンドが実行できません。cronでアップデートを行った時にyum-updatesdが動いているとうまくアップデートできない可能性があるので、yum-updatesdのサービスは停止します。

現在実行中のyum-updatesdを停止
[root@linux ~]# service yum-updatesd stop
yum-updates を停止中:                                      [  OK  ]
システム起動時のyum-updatesdの実行も停止
[root@linux ~]# chkconfig yum-updatesd off

■yum updateの定期自動実行設定

パッケージ自動更新スクリプト作成
[root@linux ~]# vi /root/yum_upgrade.sh
#!/bin/sh
/usr/bin/yum -y update yum > /dev/null 2>&1 ; \
/usr/bin/yum -y update > /dev/null 2>&1
パッケージ自動更新スクリプトへ実行権限付加
[root@linux ~]# chmod 700 /root/yum_upgrade.sh
自動で実行する為にcronに登録します
[root@linux ~]# crontab -e
00 06 * * * /root/yum_upgrade.sh