画像処理ワークフロー

Nikon1で撮影してRAW現像してもうまくいかないという方に相談を受けました。あにょはRAW現像するのはNikon1が初めてですし、アドバイスするような立場でもないんですが、あにょが行ってる現像を含めての画像処理ワークフローを紹介します。
■ 現像パラメータに関係するNikon1のカメラ設定は最近は以下のようにしています。
・ホワイトバランス=AUTO オート
・Picture Control=SD スタンダード
・アクティブD-ライティング=ON
・長秒時ノイズ低減=OFF
・高感度時ノイズリダクション=OFF
この4枚は、撮って出しのJPEG、RAW現像処理(パラメータ調整なし)、RAW現像処理(パラメータ調整有り)、Photoshopで最終画像処理の4枚です。リサイズ画像ではわかりにくいですが、等倍画像で見ると、撮って出しのJPEGとRAW現像し、Photoshopで最終調整したものでは明らかに解像感が違います。
機材は、TSN-884+VA3+VR30-110mm+V1です。
20120414-nikon1-raw-jpeg01
こちらが拡大表示したものを4枚並べたものです。
20120414-nikon1-raw-jpeg02
あにょの画像処理ワークフローの手順としては、まず撮って出しのJPEGでRAW現像するファイルを選択し、後は捨てます。選択した複数のRAWファイルを、Capture NX 2に登録しておいた現像パラメータで、一挙にバッチ処理を実行し、TIFFで保存します。現像が終わったら、ブログアップするTIFF画像をPhotoshopで開き、ノイズ低減とRAWプレシャープネスを適用します。最後に、sRGB変換して必要に応じてトリミング、そしてリサイズしてJPEG保存します。印刷するときは、印刷なりの処理(主に出力用シャプネスを適用)をして印刷します。
これは、Capture NX 2に登録してある現像パラメータです。
いじってるのは「ノイズリダクション」「アクティブD-ライティング」「S字トーンカーブ」「彩度」「色モアレリダクション」「自動倍率色収差補正」「軸上倍率収差補正」これをバッチ登録してます。
20120414-nx2-2
こちらは別の画像ですが、同じように撮って出しのJPEG、RAW現像処理(パラメータ調整なし)、RAW現像処理(パラメータ調整有り)、Photoshopで最終画像処理の4枚です。上の画像(ホシガラス)は、アクティブD-ライティングを「撮影時の設定」にしてますが、こちらは少し色を濃くしたかったのでアクティブD-ライティングを「しない」にして現像してます。違いはアクティブD-ライティングのみです。あにょはこの2つの現像パラメータをバッチ登録して、画像によって使い分けてます。
こちらも同じく、TSN-884+VA3+VR30-110mm+V1です。
20120414-nikon1-raw-jpeg03
基本中の基本ですが、露出だったりピントだったりブレだったり、撮影する時点でしっかり撮ってないと、いくらRAWで撮ろうが、画像処理しようが、良くならないと思いますし、ちゃんと撮ってれば、ノイズ低減とシャープネスという相反する処理をしても、きちんと結果は出るはずだと思います。また、あにょもそうでしたが、RAW現像は色々考えると深みにハマるだけで、沢山いじったからといって良くなるものでもありません。そこで、あにょは何か基準を設けてそれに向け調整するようにしました。あにょは、撮って出しJPEGに近いような画になるようにパラメータを決めていますが、撮って出しJPEGは、そのカメラメーカーが考える最適な出力をしていると思われますので、これがひとつの基準と考え現像してます。それに少しだけ自分ごのみの調整をしています。今まで、なるべく画像処理しないで印刷出来る画質を目標に、JPEGのみで撮って来ましたが、これからはもっとRAW現像を勉強していきたいと思います。