Nik Collection の使い方

Nik Collection の使い方は、Photoshopの場合「フィルタ」メニューから「Nik Collection」を選び、画像編集に使いたいプラグインを選びます。当然すべてのプラグインを使う必要はなく、必要なプラグインのみを適用すればいいわけですが、一番先に適用するのが、「Dfine」最後が「Sharpener Pro」と言った具合に使う順序みたいなワークフローもありますので、ちょっと注意が必要です。

■ Nikが推薦しているワークフロー
1. Sharpener Pro を使用して RAWプレシャープネスを適用。(必要に応じて)
2. Dfine を使用してノイズ低減を適用。
3. Viveza を使用して色や光を調整。
4. Color Efex Pro を使用して高度なフィルタ処理を適用。
5. Silver Efex Pro を使用してモノクロに変換。
6. Sharpener Pro を使用して出力用シャープネスを適用。

※ Analog Efex Pro は、Define 以降であればどのポイントでも使用できます。
HDR Efex Pro は、Dfine の直後に使用するのが最適です。

Workflow

「Sharpener Pro」に関してはRAWプレシャープネスと出力シャープネスの二種類が有ります。現像後にRAWプレシャープネスを少し適用して、画像処理を行い、最後に「出力シャープネス」を適用するといったような二段階のシャープネス処理と、出力用シャープネスを最後に一回のみ適用する一段階のシャープネス処理が有ります。「Sharpener Pro」を使うのであれば、RAW現像ツールとかPhotoshopのシャープネス処理は使用しない方がいいです。

使い方は下のリンクも参考にしてください
■ Nik Collection by Google ヘルプセンター
https://support.google.com/nikcollection

英語ですが動画もたくさんアップされてるので、英語がわかる方は動画を参考にされるといいかと思います。
■ Inside the Nik Collection
https://www.youtube.com/user/NikSoftwareLessons/playlists?sort=dd&view=50&shelf_id=6

あにょが5年ほど前に導入した「Nik Software Complete Collection」のクイックスタートガイドというものをPDFでアップしておきます。古いので操作方法が若干違うところもありますし、Analog Efex Proは含まれてませんが、参考になると思います。
■ 「Nik Software Complete Collection」クイックスタートガイド

Nik Collection by Google 無料化

GoogleからPhotoshopやLightroomなどで使える画像プラグイン「Nik Collection by Google」の無料ダウンロードが開始されました。

Nikのプラグインは、プロの写真編集にも使われるほど高いクオリティのもので、私も仕事で使ってます。導入した当初は、6製品(Silver Efex Pro 2/Color Efex Pro 3.0/Dfine 2.0/Sharpener Pro 3.0/Viveza 2/HDR Efex Pro)をセットにした「Nik Software Complete Collection」というもので、75,000円(税別)ぐらいだったと思います。

その後、Nik SoftwareがGoogleに買収され「Google Nik Collection」として6万3000円で発売されていました。何回か価格改定があったようですが、今回、その「Google Nik Collection」がなんと無料化され、3月24日からダウンロードできるようになったのです。これはすごいことです。

Nik Collection by Googleは、Photoshop、Lightroom、Aperture用の画像プラグインで、対応OSはWindows Vista/7/8、Mac OS X 10.7.5~10.10。

下記の7つのプラグインが含まれます。

■Analog Efex Pro(フィルムのシミュレーション)
Analog-Efex-Pro

■Color Efex Pro(色補正)
Color-Efex-Pro

■Silver Efex Pro(モノクロエフェクト)
Silver-Efex-Pro

■Viveza(画像の部分調整)
Viveza

■HDR Efex Pro(HDRイメージ作成)
HDR-Efex-Pro

■Sharpener Pro(シャープネスツール)
Sharpener-Pro

■Dfine(ノイズ低減)
Dfine

Photoshopで開くとこんな感じでプラグインが使えるようになります。
DSC02275^

Nik Collection by Googleは下記からダウンロード出来ます。
https://www.google.com/intl/ja/nikcollection/

Capture NX 2 対 DxO Optics Pro

RX100のRAW現像は純正のソフトだと使いづらいので DxO Optics Pro 8 を使ってます。V2の現像は基本的に Capture NX 2 を使ってますが、今回V2で撮ったものを DxO Optics Pro 8 で現像してみました。
これは、撮って出しJPEGでリサイズのみです。
写距離は15m位だと思いますが、焦点距離は1215mmになります。
20130130-capture_nx_2_resize
TSN-884+TE-11WZ+V2(11-27.5mm) 1/320s F4.2(5.1) ISO160 15mm(1215mm) 絞り優先AE WBオート
Capture NX 2 で現像 (等倍トリミング)
20130130-capture_nx_2
DxO Optics Pro 8 で現像 (等倍トリミング)
20130130-dxo_optics_pro_8
Capture NX 2 で現像したものを基本とすると、 DxO Optics Pro 8 で現像したものは、色とかはほとんど同じですが、羽の部分が少しシャープになってます。これはレンズブラーという機能で画像のシャープさをアップしてるのだと思います。ノイズは、シャープさを落とさずうまくノイズ処理してるようで、Capture NX 2 より良い感じです。ノイズとか羽のシャープさなんかはソニーの画作りに近いですね。レンズブラーのシャープさをもう少し落とせば、Capture NX 2 で現像したものとあまり変わらなくなるので、ニコンの画作りが好きな方はわざわざ乗り換えるほどのものでもないと思います。ですが、ソニーの現像ソフトは使いづらいので、RX100とV2使いの人は現像時間も Capture NX 2 より少し早いし、 DxO Optics Pro 8 一本で済むのでいいかもしれません。

ピクチャーコントロール

V2のピクチャーコントロールはデフォルトのスタンダードで撮ってます。下の写真はそのまま現像したものですが、ちょっとシャープが強すぎるような気もするので、もう少しシャープを弱めて現像するほうがいいような気もします。ここらへんは撮影者の好みなのでどれがいいとは一概に言えませんが・・・もう少し煮詰まったら、カスタムピクチャーコントロールとして登録しようと思ってます。
20130122-_dsc7445
TSN-884+TE-11WZ+V2(11-27.5mm) 1/1000s F4.5(6.4) ISO200 14mm(1512mm) マニュアル露出 WBオート
20130122-_dsc7454
TSN-884+TE-11WZ+V2(11-27.5mm) 1/1000s F4.5(6.4) ISO200 14mm(1512mm) マニュアル露出 WBオート

DxO Optics Pro 7 導入

RX100に付属するRAW現像ソフト「Image Data Converter Ver. 4」はお世辞にも使いやすいとはいえません。そこで「DxO Optics Pro 7」という現像ソフトを導入してみました。「DxO Optics Pro 7」は カメラテストの DxOMark で有名な DxO が作ってる現像ソフトです。カメラとレンズの組み合わせは無数にありますが、それぞれの組み合わせに適した補正を実現するよう設計されてるようで、今回のバージョンでRX100にも対応したということが導入のきっかけです。手持ちのNEX-5N、V1、S95のRAW現像にも使えるし、JPEG画像もある程度補正できるようなので、これから使い込んでみようと思います。
インターフェースはこんな感じ
20120908-ws000144
画像を開くだけで光学的欠陥(ディストーション、ヴィネット、色収差、レンズブラー等)を自動的に補正してくれますので、そのままで良ければ保存すればいいし、多少いじりたければ自分好みに補正もできます。以前撮ったJPEG画像を「DxO Optics Pro 7」で補正してみましたが、デフォルトだと白飛びと黒潰れを防ぐ DxO Lighting – HDR がONになってて不自然な感じになったので DxO Lighting – HDR はOFFにしました。
こんな感じになりました。1500✕1000にリサイズ
20120908-_dsc8525_dxo_
補正後のフルサイズ画像はこちら
元の原画はこちら
元はJPEG画像でしたが、補正後のフルサイズ画像を見てみるとノイズが減りシャープネスが上がってます。JPEGでも使えますね。今まではRX100ではRAW撮影してませんでしたが、止まりものに関してはRAWで撮って、じっくり仕上げれば更に高画質が期待できそうです。今度RAWで試してみます。

Capture NX 2 と ViewNX 2

最近RX100のほうが使用頻度は多くなり、Nikon1を使うことは少なくなりましたが、ソフトが9/4日と9/5日に立て続けにバージョンアップしましたので、とりあえずアップデートしておきましょう。
Capture NX 2
【Ver.2.3.2 から Ver.2.3.4 への変更内容】
・ Nikon 1 J2 およびCOOLPIX P7700 の RAW 画像に対応。
・ [エディットリスト] の [現像] セクション内の [カメラ設定] にある [ノイズリダクション] に [高画質 2012] を追加。
・カメラの「自動ゆがみ補正」を「する」に設定して撮影した RAW 画像を開くと、Capture NX 2が強制終了してしまうことがある現象を修正。
20120906-capturenx2.jpg
ViewNX 2
【Ver.2.5.0 から Ver.2.5.1 への主な変更内容】
・「用紙サイズ」をA3ノビ以上にし、フチなし印刷すると、印刷結果に横線が入ってしまう現象を修正。
20120906-viewnx2.jpg
ダウンロードページ
Capture NX 2  ViewNX 2

画像処理ワークフロー

Nikon1で撮影してRAW現像してもうまくいかないという方に相談を受けました。あにょはRAW現像するのはNikon1が初めてですし、アドバイスするような立場でもないんですが、あにょが行ってる現像を含めての画像処理ワークフローを紹介します。
■ 現像パラメータに関係するNikon1のカメラ設定は最近は以下のようにしています。
・ホワイトバランス=AUTO オート
・Picture Control=SD スタンダード
・アクティブD-ライティング=ON
・長秒時ノイズ低減=OFF
・高感度時ノイズリダクション=OFF
この4枚は、撮って出しのJPEG、RAW現像処理(パラメータ調整なし)、RAW現像処理(パラメータ調整有り)、Photoshopで最終画像処理の4枚です。リサイズ画像ではわかりにくいですが、等倍画像で見ると、撮って出しのJPEGとRAW現像し、Photoshopで最終調整したものでは明らかに解像感が違います。
機材は、TSN-884+VA3+VR30-110mm+V1です。
20120414-nikon1-raw-jpeg01
こちらが拡大表示したものを4枚並べたものです。
20120414-nikon1-raw-jpeg02
あにょの画像処理ワークフローの手順としては、まず撮って出しのJPEGでRAW現像するファイルを選択し、後は捨てます。選択した複数のRAWファイルを、Capture NX 2に登録しておいた現像パラメータで、一挙にバッチ処理を実行し、TIFFで保存します。現像が終わったら、ブログアップするTIFF画像をPhotoshopで開き、ノイズ低減とRAWプレシャープネスを適用します。最後に、sRGB変換して必要に応じてトリミング、そしてリサイズしてJPEG保存します。印刷するときは、印刷なりの処理(主に出力用シャプネスを適用)をして印刷します。
これは、Capture NX 2に登録してある現像パラメータです。
いじってるのは「ノイズリダクション」「アクティブD-ライティング」「S字トーンカーブ」「彩度」「色モアレリダクション」「自動倍率色収差補正」「軸上倍率収差補正」これをバッチ登録してます。
20120414-nx2-2
こちらは別の画像ですが、同じように撮って出しのJPEG、RAW現像処理(パラメータ調整なし)、RAW現像処理(パラメータ調整有り)、Photoshopで最終画像処理の4枚です。上の画像(ホシガラス)は、アクティブD-ライティングを「撮影時の設定」にしてますが、こちらは少し色を濃くしたかったのでアクティブD-ライティングを「しない」にして現像してます。違いはアクティブD-ライティングのみです。あにょはこの2つの現像パラメータをバッチ登録して、画像によって使い分けてます。
こちらも同じく、TSN-884+VA3+VR30-110mm+V1です。
20120414-nikon1-raw-jpeg03
基本中の基本ですが、露出だったりピントだったりブレだったり、撮影する時点でしっかり撮ってないと、いくらRAWで撮ろうが、画像処理しようが、良くならないと思いますし、ちゃんと撮ってれば、ノイズ低減とシャープネスという相反する処理をしても、きちんと結果は出るはずだと思います。また、あにょもそうでしたが、RAW現像は色々考えると深みにハマるだけで、沢山いじったからといって良くなるものでもありません。そこで、あにょは何か基準を設けてそれに向け調整するようにしました。あにょは、撮って出しJPEGに近いような画になるようにパラメータを決めていますが、撮って出しJPEGは、そのカメラメーカーが考える最適な出力をしていると思われますので、これがひとつの基準と考え現像してます。それに少しだけ自分ごのみの調整をしています。今まで、なるべく画像処理しないで印刷出来る画質を目標に、JPEGのみで撮って来ましたが、これからはもっとRAW現像を勉強していきたいと思います。

トーンカーブ

V1で撮影して、Capture NX2でRAW現像してますが、眠たい画像をシャキッとさせたい時にコントラストを上げて現像したい時もあります。しかし、単純にコントラストのスライドバーを右に移動してコントラストを上げたんでは、見た目はうまく行ったように見えても、黒つぶれや白飛びといった弊害が発生します。出来ればトーンカーブを利用してコントラストを上げたほうが黒つぶれや白飛びの発生を抑えることができます。なのであにょはコントラストを上げたい時はトーンカーブを使うようにしてます。
これがなにもしてない状態のヒストグラム。黒つぶれや白飛びはしてません。ちょっと光のあたり具合でなんとなく眠たい画像になってますので、コントラストを上げてみたいと思います。
20120229-raw01
コントラストのスライドバーを20まで上げてみました。コントラストは確かに上がりましたが、黒つぶれや白飛びが発生してます。(右端と左端に注目)
20120229-raw03
今度はトーンカーブで画像を見ながら少しゆるやかなS字曲線になるように調整します。コントラストは上の画像と同じようになりましたが、違うところは黒つぶれや白飛びが発生してないということです。
20120229-raw02
V1のRAW現像した画像は、撮って出しのJPEGよりほんの少しコントラストの低い画像になりますので、JPEGと同じようなコントラストにするには現像時に少しコントラストを上げてやる必要があるようです。画像処理はあまりやり過ぎると厚化粧と同じであまり好ましく有りません。上の調整も見た目にはそんなに変わりませんが、薄化粧のようにほんの少し手を加える程度に抑えておいたほうがいいのではと思ってます。ていうか画像処理の必要のない写真を撮ることが大事なんですが・・・・なかなか難しいです・・

Adobe RGB

あにょはNikon1の色空間はAdobe RGBに設定して撮影していますが、Adobe RGBで撮影したものを、Photoshopで適切な処理をしないで、Web用に保存すると色がくすんで見えるということがあります。最初からsRGBに設定して撮影してれば特に問題は起きません。
あにょは、Adobe RGBの方が、sRGBよりもより多くの色を再現できますので、元画像はより多くの色空間を持つAdobe RGBで撮影するようにしてます。しかし、Adobe RGBの色空間を使って撮影した画像は、Adobe RGBの色空間を扱うことのできるソフトウェアやデバイスでないと、色がくすんでしまったりして元画像と違った画像になってしまいます。たとえば、PhotoshopはAdobe RGBを扱えるのですが、[Web用に保存]機能を使ってJPEG保存すると、無条件にsRGBに変換されてしまいます。(Photoshop CS5はsRGB変換してJPEG保存できるようになりました。)また、[別名で保存]機能を使ってAdobe RGBのカラープロファイルを埋め込んでJPEG保存しても、WebブラウザがICCプロファイル対応でなければ、sRGBでしか表示できません。
Chrome、Internet Explorer 8などのICCプロファイル非対応のブラウザだと ↓ のボタンをクリックしても変化はありませんが、Safari、Firefox、Internet Explorer 9など、ICCプロファイル対応のブラウザだとちゃんと違いがわかります。なるべくICCプロファイル対応のブラウザを使うようにしましょう。(^o^)


  


撮影した時のAdobe RGBの色味を保ったまま、Web用のJPEG保存する[プロファイル変換]機能を使えば、撮影した時と同じような色味で表示することができます。この[プロファイル変換]は、Adobe RGBでしか出せない色を、sRGBで表現できるように、擬似的にシフトさせていますので、正確には同じ色というわけではありませんが、ほとんど同じような色味になります。[プロファイル変換]でsRGBに変換した後に[Web 用に保存]でJPEG保存すれば、ICCプロファイル非対応のWebブラウザでも、撮影した時のAdobe RGBの色味で表示することができます。
20111204-srgb-iec61966-2_1.jpg
20111204-rgb-srgb-web_.jpg
ということで、Adobe RGBで撮影した写真は、[プロファイル変換]でsRGBに変換してからJPEG保存するようにしましょう。

同時現像

RAW現像時間はファイルの大きさによってかなり変わってきますが、新しい「i7 2600K」のPCで何回か計測したことでわかったことは、1秒で約4.5MBの処理能力があるということです。単純に合計サイズが450MBだと現像時間に100秒かかります。しかし、この時のCPUは約60%~65%ぐらいしか使ってません。そこで、「i7 2600K」は4つのCPUコアを内蔵するクアッドコアなので、ファイルを2分割にして同時にRAW現像してみました。するとCPUの使用率は90%~95%になり、現像時間も1秒当り6.08MBと135%スピードアップしました。シングルだと合計サイズが450MBで現像時間に100秒かかってたのが、同時現像だと75秒しかかかりませんでした。
1枚10MB程度のRAWファイルの現像時間
通常現像による所要時間=2.22秒
同時現像による所要時間=1.65秒
ちなみにRAWファイルは、SSDに置いたほうがHDDに置くより現像時間は早いんだろうなと思ったんですが、所要時間は殆ど変わりませんでした。
同時現像によるCPU使用率
20110807-ws000008
大量のRAWファイルを現像する場合は、2分割して同時現像したほうが良さそうですね。