ジャスピンの確立を上げる

20060514-IMG_9014
写真は記事とは関係ありません(笑)。SSが0.8秒しか出ず面白かったので・・
ED82+28XWDA+自作BR+S80
絞り優先(Av)
露出時間(秒)=0.8
F値=5.3
ISO感度=50
露出補正量(EV)=-0.67
測光方式=中央重点
光源=太陽光
焦点距離=20.7 mm
合成焦点距離=3500 mm
CANON PowerShot S80 でジャスピンの確立をどうしたら上げられるか考えてみました。光学的な難しい話はわからないので、専門家からツッコミがきそうですが、実験で追い込みながら探ってみた結果です。
スコープで目標物を覗く場合、スコープ側でピント調整を行い、同時に人間の目でもピント調整を行っています。人それぞれ個人差がありますので、他の人が覗くとピントが合ってないこともあります。合っていないときはその人にあったピント調整をスコープ側で微調整しなければならないということになります。スコープを覗き、ピントをしっかり合わせたとしても、それはその人の目に合わせているだけで、そのままカメラを装着しても人間の目とカメラではピントの位置が違いますから当然ピントが合わずピンボケとなります。
人間の目とカメラを置き換えて考えてみると、まずピントを合わせるときはカメラのAFは触らず、スコープ側でピントを合わせ、その後カメラのAFでピントを合わせるわけですが、ここで問題になるのがスコープ側でピントを合わせるときのカメラのピントの位置が最初どこにあるかです。かなり手前の数十センチの位置か、または∞の位置か、カメラのピントの位置によって、スコープのピントは変わってきます。
液晶画面ではピントが合ってるのにレリーズを半押してAFが合焦したにもかかわらずボケてしまった。というような時はさらにスコープ側でピント調整する必要があります。でもこのような時はあんまりジャスピンの写真は期待できません。というか忙しく動き回る小鳥類はそんな余裕すらありませんのでAFが合焦したらシャッターを押し切るようにしたいものです。
このような失敗を防ぐ為には、まずカメラのピントの位置を最良のところに合わせておいてから、スコープ側でピントを合わせ、カメラのAFで合焦させるということです。そうすればジャスピンの確立がグンと上がります。また、レリーズを半押してAFが合焦したにもかかわらずボケてしまった。ということも少なくなります。
それではどの位置が最良かというと、ズバリ、電源を入れた時の位置(約2.5mぐらい)が一番いいような気がします。ところが、何回もピント合わせしたり、ズームしたりしているうちに、この位置からぜんぜんかけ離れたところで止まっている場合が結構あります。その状態でスコープのピントを合わせても先ほどのような、液晶画面ではピントが合ってるのにレリーズを半押してAFが合焦したにもかかわらずボケてしまった。というようなことになります。
デジスコの場合はスコープが作り出した虚像をカメラで写すということになりますが、この虚像がどの位置にあるのか私はよく理解してません。調べてみると30センチとか20センチとかいろいろ出てきました。その位置だとマクロ撮影が良さそうです。でも、S80で実験しましたがマクロ撮影では良い結果は出ませんでした。むしろ中間から∞側の方が結果は良かったです。で、ベストの位置はと言うと電源を入れた時の状態(約2.5mぐらい)が、ズームしても、被写体までの距離が変わってもジャスピンの確率が一番良かったです。
私は以前、S80の初期設定でオートパワーオフを「切」にしてましたが、今はオートパワーオフを「入」にして3分間何もしなかったら電源が切れるようにしてあります。必然的に撮影するときは電源を入れるわけですから、他の設定もカスタム登録してますので、カスタムモードで立ち上げると最良の状態ですぐ撮影できるようにしてあります。その他にMFボタンを押してコントロールホイールで電源を入れたときと同じ(約2.5mぐらい)位置に合わせ、もう一回MFボタンを押してからAFモードに戻す。という方法もありますので、状況にあわせてMFボタンも活用してます。
電源が切れてる状態からはレリーズ半押しで電源が入りますので、鳥さんが来てもすぐ撮影モードに移れます。80mmタイプのスコープに高倍率のアイピースを多用してますが、結構歩留まりも、ジャスピンの確立も上がったような気がします。
それから余談になりますが、お気に入りの写真は常識とは逆で比較的スローシャッターのほうが多いです。スローシャッターでもブレないようなシステムを組上げることのほうがジャスピンの確立を上げるのではないでしょうか。適正露出で撮影するということもかなり重要な要素だと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください