RX100のAF検証

スコープでピントを合わせるとき、カメラのAFの位置が何処にあるかによって画質にかなりの差がでます。今日はRX100でAFの検証をしてみました。
1枚目は、カメラの電源を入れた時のAF位置でスコープのピントを合わせ、カメラのAFで撮影しました。糸巻き型に歪曲してるから周辺はボケてますが、中心部はよく解像してます。20XWFAでワイド端です。
20120630-_dsc1919
2枚目はカメラのAF位置を無限遠の位置にしてスコープのピントを後ピンにして、カメラのAFを一旦作動させ、その状態でスコープでピントを合わせ、カメラのAFで撮影しました。周辺もボケてますし、中心部もあまり解像してません。
20120630-_dsc1920
両方の写真はかなり違いが有りますが、SSもF値もその他全て同じです。なのにこんなに差がでます。テレ側はそんなことはありませんが、ワイド側は特にこのような現象が起きます。スコープのピント操作とかカメラのAF操作とかを繰り返すとカメラのAF位置は何処で止まってるかわかりませんので、あにょは時たま電源を入れ直したりしてAFの位置を元に戻してます。そもそも最適なAF位置は何処なのかというと電源を入れた時のAF位置が最適なんじゃないかなと思ってます。
今日は用事があり家にいたので、中間域からテレ端で画質が良くなるように光軸とかを調整しなおしてました。20m先の電柱のトランスに張ってあるプレートでテストしましたが、テレ端でも結構解像してますし、ワイド側にもそんなに影響無さそうなので、全域使えるんじゃないかなと思ってます。20XWFAなかなか相性良さそうです。
カメラ焦点距離25.02mm(1621mm)
20120630-_dsc1938_
TSN-774+20XWFA+RX100 1/125s F4.0 ISO125 0.00ev 25.02mm(1621mm) 絞り優先AE WBオート
原画はこちら
カメラ焦点距離30.81mm(1996mm)
20120630-_dsc1940_
TSN-774+20XWFA+RX100 1/100s F4.5 ISO125 0.00ev 30.81mm(1996mm) 絞り優先AE WBオート
原画はこちら
テレ端37.1mm(2404mm)
20120630-_dsc1942_
TSN-774+20XWFA+RX100 1/125s F4.0 ISO100 -0.70ev 37.1mm(2404mm) 絞り優先AE WBオート
原画はこちら

12件のコメントがあります

  1. 検証の結果を拝見して唖然としました。こんなに差が出るものなのですね。
    >電源を入れた時のAF位置が最適
    数多くのご経験から得られた知見だけに貴重です。
    ここ一発と言うときは、いったんAF位置をリセットして
    スコープ側でキッチリ合わせて、AFの駆動は最小限に。
    そういう運用になりますかね?
    今週末は撮影に出られないのですが、自宅での実験で
    楽しめそうです。

  2. あにょさん。こんにちは!
    コリメート撮影の場合、スコープ側のピント合わせとカメラ側のピント合わせの2ヶ所のポイントがあり、
    以前から、どの状態が最適なのか、私も気になっていました。
    こんなにも差があるとは思ってもみませんでした。
    T端寄りではあまり差が無いが、W端寄りでは差が大きいとのこと、大変参考になりました。
    RX100の場合、電源ON時のAFポイントは、どれくらいの距離なのでしょうか?
    私が今までデジスコ用として使ってきたコンデジは、シングルAFモードの場合、電源ON時のAFポイントは、T端寄りでした。
    解像度の粗い液晶画面ではピントが正確に合っているのかどうか分からない! ということと、
    スコープをかなり前ピン状態にして(スコープによる被写体の虚像はカメラから離れる)コンデジのAFを働かせると、
    明らかにピントが合っていないのに、コンデジが「ピントOKマーク」を出してしまう! ということで、
    (最新のP310はAFアルゴリスムが改良されていて、前ピン状態でもピントOKは出しません)
    私は7年前にデジスコを始めた当初から、スコープのピント合わせは、わざと「少し後ピン」にした上でコンデジのAFを働かせるようにしています。
    このようにすると、スコープによる被写体の虚像がカメラ側にほうへ近づいてくるので、
    カメラのAFを働かせると、電源ON時のAFポイントより手前側にピント合わせします。
    ただ、電源ONしてからスコープピント合わせを何回も「後ピン」にしていると、
    スコープによる虚像が、だんだんとカメラ側に近づき、しまいには焦点調整範囲外(≒老眼状態)になる恐れが生じます。
    特に最近のコンデジは、T端寄りでの最短撮影距離が50cm以上と長いカメラが多く、注意が必要です。
    このリスクを回避する方法として、W300の場合は、
    スコープピント合わせをわざと「前ピン」にしてシャッターボタンを半押しした上で改めてピント調整し直しします。
    スコープピント合わせを「前ピン」すると、W300の場合は無限遠にピントを合わせた上で「ピントOKマーク」を出してしまいます。
    20XWFAでの一連の画像の解像度を拝見しますと、かなり相性良さそうですね。

  3. センセ、おはようございます。
    デジスコの場合カメラのAFはピントが合ってなくても合焦マークを出すので、
    奥側は中心はあってても上記のようなことになり、手前側は完全にピンボケになります。
    露出もそうですが、少しぐらいのオーバーとかアンダーなら救えますが、
    範囲を超えるとどうしようもなくなるのと同じで、デジスコではAFも露出と同じぐらい
    適正なAF位置があるということを認識しておいたほうがいいかもしれませんね。

  4. Tinyaさん、こんにちは。
    RX100の電源ON時のAFの位置はおおよそ4.3mぐらいのところになってます。
    Tinyaさんの後ピンぎみにしてAFを合わせるというやり方はあにょも実践してますが、
    何回もやってるとたしかに焦点距離範囲外になってしまうんでしょうね。
    あにょは電源ONの位置がどちらにも動けるのではないかと思いリセットするやり方を取ってます。
    上の画像は何回も後ピンにしてAFを合わせるやり方で撮影したものですが、
    Tinyaさんのコメントにあるように無限遠になるんではなくマクロ側になるということなんでしょうか?
    てっきり無限遠になってると思い記事を書いてしまいましたが、間違ってるようですね。(^_^;)
    マクロで撮るとまわりは結構ボケますので、それと同じ現象になってるということなんでしょうね。

  5. あにょさん、今晩は!
    スコープピント合わせにおいて、被写体より後ろ側にピントを合わせると、
    その時のカメラの焦点位置よりカメラ側に近い位置に被写体の虚像ができます。
    この状態で、カメラのシャッターボタンを半押ししてAFを働かせると、カメラの焦点位置は半押しする前の時よりカメラに近い位置に修正されてピントが合います。
    スコープでの後ピンを何回も繰り返すと、虚像の位置はだんだんとカメラに近い位置に移動、すなわちマクロ側になります。
    老眼状態とは、近い位置にピントが合わせられない状態という意味です。

  6. いやいや凄い結果になりましたね~
    これは私も実践してみます。
    電源ON/OFFでリセットですか・・・
    目から鱗ですね~
    後ピン気味は私も実践していましたが、RX100はリセットが鍵になりそうですね。

  7. Tinyaさん、おはようございます。
    やはりマクロ側になってるとうことなんですね。
    今回のコメントで認識が間違ってたということに気づきました。
    ありがとうございます。

  8. ユンソナさん、おはようございます。
    あにょの設定方法は工学理論に基づいてという大げさなものではなく、
    気になることは検証しながら詰めていくというやり方なんで、結構アバウトなことも多いです。
    間違った情報発信をしてることもあると思いますのでそのような時はツッコミを入れてください。

  9. あにょさん、私の説明が分かりにくく、すいませんでした。
    スコープでのピント調整において、被写体である鳥さんより後側にピント合わせすると、
    スコープによる鳥さんの虚像の位置は、その時のカメラのピント位置より手前(カメラに近い側)になります。
    スコープを1つのレンズとし、このレンズから被写体までの距離をa、レンズから結像位置までの距離をb、レンズの焦点距離をfとすると、
     1/a+1/b=1/f  という幾何光学で有名な式があります。
    スコープでの「後ピン」状態というのは、
    aが、スコープレンズと鳥さんまでの距離より大きい状態と言え、
    この状態での鳥さんの位置は、aより小さい訳ですから、上式から鳥さんの結像位置はbより大きい位置、
    すなわち、上記後ピン状態でのカメラピント位置よりもカメラに近いほうに鳥さんの像が結像していることになります。
    コリメート法による撮影では、スコープによる虚像をカメラで撮影することですから、
    スコープピント調整を「後ピン」にしている状態で、カメラのAFを働かせると、
    カメラはスコープによる鳥さんの虚像にピント合わせしようとし、
    つまり、AFを働かせる前のカメラピント位置よりもカメラ側に近い位置に自動でピント合わせします。
    言葉だけでは上手く説明できませんが、
    幾何光学の図を思い浮かべていただければ、難無く理解できるかと思います。
    http://ja.wikipedia.org/wik

  10. Tinyaさん、おはようございます。
    詳しい説明ありがとうございます。
    幾何光学、なんか難しそうでなんとなく避けて通ってたところがありましたが、
    図をイメージしながらだとわかりやすいですね。
    幾何光学等もう少し勉強して知識を深めていくと、
    デジスコに対してまた違う発想が生まれるかもしれませんね。
    これからも宜しくお願いします。

  11. カメラのピント位置について実験してみました。
    カメラの起動時のレンズの位置と近点(50Cmほど)でのレンズ位置から合わせたものとあにょさんのように遠点にレンズがある場合にKOWA 21WDを使った場合でも明らかに差が出ました。
    近点、あるいは起動時の位置からピント合わせが有効であることが確認できましたよ~

  12. ユンソナさん、おはようございます。
    何と言ってもピントが合ってないと話になりませんし、
    確率良くピントを合わせるコツを掴んでると歩留まりも上がりますからね

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