Firefox の最新バージョン 3.5 が 2009/06/30 にリリースされました。Windows でもやっと ICC プロファイルをサポートしたブラウザの登場です。Firefox 3.0 から ICC プロファイルはサポートされてはいたのですが、レンダリングに時間がかかるということでデフォルトではオフになってました。バージョン 3.5 では、ICC プロファイルのレンダリング速度が向上したため、デフォルトでオンになったようです。
http://mozilla.jp/firefox/
しかし、ICC v2 で定義されているカラープロファイルのみの対応であり、Photoshop や Adobe Reader 9 が標準としている ICC v4 への対応は、今後のバージョンで行われるようです。ICC v2 カラープロファイルを含む画像を広域色空間対応モニタで表示すると、実際よりも飽和して (暗く) 見えることがあるとのことです。
でも、マックにかなり遅れましたが、Windows では初のカラーマネージメントブラウザです。今までのように ICC プロファイルが付いた画像だと変な色で表示されるということもなくなるので、写真をやってる人にとっては、いいブラウザになると思います。
Windows の人は、モニターの色とか画質には結構神経質な人でも、実は本当の色で見てないことに気づいていないのではないのかなと思います。サンプルをアップしますが、この3枚は、それぞれ「sRGB」「Adobe RGB」「ProPhoto RGB」のカラープロファイルで保存したものです。Windows Internet Explorer で見ると変な色になってると思いますが、Firefox 3.5 だと画像に埋め込まれたカラープロファイルを解釈し、さらにディスプレイのカラースペースへ変換を行っていますので同じに見えるはずです。
sRGB
Adobe RGB
ProPhoto RGB
カラーマネージメントについてはこちらでかなり詳しく解説されてます。