KOWAから1月15日に初めて「プロミナー」の冠をつけたズームレンズ(TE-11WZ)が発売されます。実は発売に先立って、デジスコドットコムさんの依頼で、数日間試写する機会を頂き、昨年から数回に分けて試写してました。写真は少しずつアップしてましたが、正式な発表があるまであまり詳しいお話はできませんでした。本日発表がありましたので実際使ってみた感想を少し書いてみようと思います。
あにょは昔からそうですが、クリアランス調整をする時は中間域(35mm換算で50mm付近)で最適なクリアランスになるように調整してました。なぜかというと、ズームレンズでは望遠側で「糸巻型歪曲収差」、広角側で「樽型歪曲収差」が発生します。当然画質もあまり良くありません。ですが、中間域(35mm換算で50mm付近)では歪曲もなく平面性に優れていて解像度もいいです。なのでカメラ側は出来るだけ中間域で撮影するのが本来ならいいはずです。そしてアイピース側で焦点距離を変えられるのが理想だったんですが、今までは撮影用のいいズームレンズがなかったので、どうしても単焦点のアイピースを使いカメラ側でズームするというのがデジスコの使い方でした。
今度発売になるズームレンズ(TE-11WZ)は、今までの30倍の単焦点アイピース(TE-17W)並みの広視界を実現しており、40倍以上の倍率では(TE-17W)を超える広い視界となっています。そして、特殊低分散性を持つXDレンズを2枚採用し、極限まで色収差(色滲み)も抑えていますので、カメラ側は単焦点の良いレンズを使うか、あるいはズームレンズで中間域の美味しいところを使い、アイピース側でズーミングするという理想の形になったような気がします。
TSN-884+TE-11WZ+P2 に 1 NIKKOR 18.5mm f/1.8+V2 を繋いだ所です。
コレットホルダーが使えないので、何か対策を考えないと・・・
こちらは 1 NIKKOR 11-27.5mm f/3.5-5.6 を繋いだ所です。
クリアランスは中間域で調整してますので、テレ端とワイド端はアイピースにぶつかり使えません。
ズームレンズ(TE-11WZ)とV2の画像は最近アップしたカワセミのホバとか、カモの飛びものがそうです。V2の機動力で飛びものも非常に楽に撮れるようになりました。RX100の画像は昨年撮ったものを数枚アップします。
このカワセミは、写距離15mぐらいで、RX100のレンズ焦点距離は20.85mm(35mm換算で56.3mm)、TE-11WZは30倍です。トリミングして1600✕1066にリサイズしてあります。
TSN-884+TE-11WZ+RX100 1/13s F3.5(7.1) ISO125 20.85mm(1689mm) 絞り優先 WBオート
下の3枚のカモは写距離7mぐらいで、RX100のレンズ焦点距離は15.1mm(35mm換算で40.8mm)、TE-11WZは40倍です。リサイズ(1600✕1066)のみです。
TSN-884+TE-11WZ+RX100 1/20s F3.5(6.9) ISO125 15.1mm(1630mm) 絞り優先 WBオート
TSN-884+TE-11WZ+RX100 1/20s F3.5(6.9) ISO125 15.1mm(1630mm) 絞り優先 WBオート
TSN-884+TE-11WZ+RX100 1/30s F3.5(6.9) ISO125 15.1mm(1630mm) 絞り優先 WBオート
RX100は今までどんなアイピースを使っても多少なり色収差(色滲み)が出てたんですが、このズームアイピースでは光の状態も良かったせいもありますが、ほとんど色収差(色滲み)は出てませんし、周辺の流れとかもなく平面性に優れてるのが分かります。40倍から50倍、60倍と高倍率になっても高画質を維持してますので、これからのデジスコの考え方が変わってきそうです。ということで早速予約しました。(^o^)