スポット測光とAEロック

■ スポット測光
適正露出で撮影することが、良い写真を撮るコツだと思いますが、野鳥の場合、明るいところや暗いところなど、露出がころころ変わり、適正露出で撮影することが難しくなることがあります。カワセミを撮影するときも、明るいところから暗いところに飛び込んだり、その逆で暗いところから明るいところに飛び出してホバったりと、どんな露出で撮ったらいいのか悩むこともしばしばです。あにょは、野鳥撮影するときはスポット測光を多用します。スポット測光によるカメラ内部の露出計は反射率18%のものを撮影したときにちゃんとした色とか濃度で撮影できるようになってるようで、標準露出と言われてるようなんですが、撮影現場でどれが反射率18%のものなのか、あまり意識したことがないので、今日は18%グレーとカラーチェッカーを使って反射率を調べ、どんな色だったらどれだけ補正しなければならないか調べてみました。
背景と赤の四角い枠が18%グレーです。
20130126-18_gray
撮影現場にある身近なものといえば、木なので、昔から木の幹とかグリーンの葉っぱでスポット測光やってましたが、やはり反射率を調べても、グリーンの反射率は18%に近いので露出補正する必要がないですね。雪みたいに白い色は-2.7にしないと適正露出になりません。黄色い菜の花なんかは+0.7ぐらいがちょうど良さそうです。あにょは、野鳥を撮影する場合±0か-0.3を基本としてますので、カラーチェッカーのそれぞれの数字から±0~-0.3した数字が適正露出ということになります。
■ 露出モードとAEロック
あにょは、露出モードはマニュアルで撮ることもありますが、あくまでも【絞り優先オート】が基本です。これは、AEロックして構図を変えたりしても、モニターに写ったままの状態で撮影したいからです。ソニーのカメラは、マニュアルにしてもリアルにモニターに反映されるので非常に楽なんですが、ニコンのV2ではマニュアルにするとリアルにモニターに反映されないので、露出の状態は露出インジケーターで確認するしか有りません。なのでV2で撮る時は【絞り優先オート】と【AEロック】が基本です。
20130126-aerock.jpg
■ スポット測光とAEロックによる撮影方法
前置きが長くなりましたが、カラ類の動きの早い野鳥とか、カワセミの飛びものでスポット測光とAEロックを使ったあにょの撮影方法です。
露出モード = 【絞り優先オート】
測光方式 = 【スポット測光】
【AEロック】 = シャッターと背面ダイヤルに設定
オートフォーカス = 【AF-C】
この設定で、野鳥が来そうな所のグリーンの葉っぱとかでスポット測光し、背面ダイヤルでAEロック。その状態でシャッタースピードとF値を固定します。カワセミのトビモノの場合は、SSが不足してればISO感度を上げます。後は野鳥が来たらピントを合わせてシャッター切るだけです。空抜けになろうが、暗いところに行こうが、露出補正せずにそのまま構わずシャッター切ります。そうすることで、いちいち露出補正しなくても、メインの野鳥は背景に左右されないで概ね適正露出になります。