超望遠での撮影方法

20060823-IMG_0497
ED82+60/75XWDS改+自作BR+S80
絞り優先(Av)
露出時間(秒)=1/5
F値=5.3
ISO感度=50
露出補正量(EV)=-1.67
測光方式=中央重点
光源=太陽光
焦点距離=20.70 mm
合成焦点距離=7500 mm
撮影距離=17 m
このヤマセミは60/75XWDSのテレ端での撮影です。
超望遠での撮影でいつも注意していることを少しあげてみました。
■ 光軸合わせとクリアランス調整
・カメラとブラケットの組立はスコープと光軸がきちんと合うように組立する
(カメラのレンズとCCDがずれてる場合があり、ケラレが四隅均等でない場合があるが、無理やりケラレを四隅均等になるように調整すると逆効果である。そのままでもあまり画質には影響ないので、光軸を合わす事に専念する)
・精度の高いカプラーを使用する
・最適なクリアランスになるように調整 (ちなみに私の60/75XWDSとS80は-1.2mmのクリアランスです)
■ 機材ブレ
・剛性の高い三脚、雲台を使用する
・三脚を低くして椅子に座って撮影
・エレベーターは締付けない
・レリーズは滑らかなものを使用する
・機材から手を離してレリーズを押す
・レリーズは半押し状態から一呼吸おいてからそっと押す
■ 天候と距離
・順光(太陽を背中に)で写す。
・風の無い日を選ぶ
・風が多少ある場合は風除けになる木陰などに機材をセット、あるいはブラインドを使用
・曇りの日か晴天の日陰で撮影(あまり天気がいいと空気の揺らぎがある)
・出来るだけ近距離で撮影(遠ければ遠いほどブレ幅が大きくなる)
・夏場は25m以内、冬場は35m以内で撮影(羽の1本1本を鮮明に写すには10m以内)
■ 撮影
・適正露出での撮影(ヒストグラムを見ながら露出補正する)
・ズームすると周辺減光が発生する位置があるが周辺減光の発生しないズーム位置で撮影
・AFで合焦する場合は鳥の目にピントを合わせ半押ししてAFを作動させ、ピントリングで微調整
・AFで合焦しにくいときはマニュアル撮影に切り替える(高倍率だと暗くなりAFで合焦しにくくなる)

5件のコメントがあります

  1. おはようございます。
    あにょさんのブログでいろいろと勉強させていただいてます。
    テレ端を封印しようとしてもどうしても撮影したくなります。
    機材ブレの所でエレベーテーを締め付けないとありますが,
    エレベーターを伸ばしてなくても締め付けないのでしょうか?
    今までの撮影ではガッチリ締め付けていました。
    それにしても焦点距離7500mmで,こんなにクリアーに写せるなんて・・・

  2. イヤパンさん、こんばんは。
    エレベーターは伸ばしてなくても、締め付けないで緩々にしてます。私の使ってるVelbon Neo Carmagne 740だと締め付けたときより確実にブレはなくなります。また自宅で60/75XWDSのテレ端でテストしてるとき、どうしてもブレが発生して、原因を探ってたらエアコンの風が原因でした。エアコンを切ったらブレがおさまりました。焦点距離が7500mmにもなると自宅のエアコンの風ぐらいでもブレが発生しちゃうんです。ですから7500mmともなるとほんとに条件がよくないとクリアーに撮れないと思います。上のヤマセミは、ブラインドの中、微風、雨上がりの曇り空等など条件がよかったんだと思います。

  3. あにょさんおはようございます。
    早速の解答ありがとうございます。
    私もVelbon El Carmagne 640を使用していますので,
    今度からは締め付けないでテストしてみます。
    クリアーな画像を撮影しようと思うと,少しづつ欠点を見つけては対処していかないとだめですね。m(_ _)m。

  4. 私は三脚はZITZOⅠ型・Ⅱ型・Ⅲ型「いずれもアルミの重いヤツ。4×5を常用していましたから、それでがっちり締めますが・・通常はⅡ型に雲台マンフロット701RC2使用です。

  5. 布袋竹さん、おはようございます。
    ZITZOのアルミ、しっかりしてそうですね。
    私も最初はしっかり締めてたんですが、そのころはどうもブレ写真が多くて・・・・
    三脚によっても違うんでしょうが、私は締めないほうが歩留まりはいいです。

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