先日は光軸調整について書きましたが、今日はIXY2000のクリアランス調整について書きます。まず、フェース面とTA-W1の間にパッキンを入れてクリアランス調整してます。またTA-W1とTA4の間にもパッキンを入れて、全ての接眼でTA4が使えるように調整してます。
TA-W1の接眼レンズがぶつかるところにもパッキンを入れ、テレ端で接眼レンズがぶつかるところより0.3mm飛び出るようにしてあります。これにTA4を繋いでます。
アタッチメントと接眼レンズがぶつかる位置が最適なクリアランスになるように各接眼レンズにもパッキンを貼り付けてあります。要は接眼レンズごとのアダプター、カプラー、その他パーツなどいちいち考えなくてもいいようにしてるということです。28XWDAと60/75XWDSはパッキン無しが最適なクリアランスです。24/30XWDSは3.2mmほどのパッキンが必要なのですが、使うことも無いのでパッキンは貼ってません。S80の時に書いたものですが各接眼レンズのクリアランスについてはこちら ちなみに私は全てニコン系の接眼です。
現場で接眼レンズを取り替えるときは、クリアランスのことなど何も考えてません。当然カプラーはどの接眼レンズでもTA4を付けたままで交換などはしません。S80も同じように調整してありますから、接眼レンズを取り替えるだけで、IXY2000でも、S80でも、どの接眼レンズでも、最適なクリアランスが確保できるようになってます。但し、カプラーの締め付けネジが接眼レンズの溝にうまく入らなかったりして脱落の危険性がありますので注意が必要です。ちなみに私は結構現場で接眼を取り替えますが、今まで一回も接眼を落としたりしたことはありません。
カテゴリー: 機材
IXY2000の光軸調整
今までいろんな光軸調整をやってきましたが、最近は電源を入れ、レンズの上にステンレスの定規をのせ、カッターマットのラインとカメラのX軸、Y軸とも平行になるように調整してます。あくまでもレンズの先端が光軸に対して直角になってるということを大前提にした調整方法です。結構かんたんに調整でき尚且つ信頼できますので今回のIXY2000の光軸もこの調整方法でやりました。
続いて、センターに穴の開いた塩ビ板でレンズのセンターがカプラーの中心に来るように調整します。最終的にはテストチャートを使い片ボケが無いか等のチェックを行って完了です。
BR-IXY2000最終形
1作目の寸法を元に2作目を作りました。これが最終形です。
液晶面を基準にしても微妙に光軸が合わなかったので、組み立てる時に薄いパッキン(クリアファイルを利用しました)で調整しながら組み立てました。最初にがっちり調整しておくことで何回出し入れしても光軸は狂わないので最初が肝心ですね。IXY2000なかなかいいですよ。
BR-IXY2000 PDFファイル(原寸)
BR-IXY2000_parts PDFファイル(原寸)
最終形は全て3mmのアルミで作りました。上、下、液晶面が3mmのアルミ2枚張り合わです。PDFファイルを原寸で印刷する場合は印刷設定のページ処理でページの拡大 / 縮小(S) : を「なし」に設定して印刷してください。但し、カメラにより、レンズ鏡筒が液晶面に対して直角に出てくるとは限りませんので、それぞれのカメラに合わせて微調整する必要があります。
S80とIXY2000の比較 ③
今まで使ってたS80と今度新たに導入したIXY2000の比較を表にしてみました。それぞれいいところもあればそうでないところも有りますので使い分けていくつもりです。
カメラ | ||
製品名 | PowerShot S80 | IXY DIGITAL 2000 IS |
画質 | ◎ | ○ |
連写性能 | ◎ 1.8枚 / 秒 | ○ 1.5枚 / 秒 |
液晶の見やすさ | △ 11.5万画素 | ◎ 23万画素 |
ISO感度 | △ ISO100まで | ○ ISO200まで |
テレ側画質 | ◎ | ○ |
成功率 | ◎ | △ |
ズーム巾 | ○ 2.8倍(ワイド端除外) | ◎ 3.7倍 |
ピント合わせ | ○ | ◎ |
操作性 | ○ | ◎ |
マニュアル機能 | ◎ | △ |
起動速度 | ○ | ◎ |
ズーム速度 | ○ | ◎ |
フォーカス速度 | ○ | ◎ |
総合評価
S80
2005年暮れの発売ですが今現在でも画質面では間違いなくトップレベルです。またトビモノ系のカメラとしても今のところ最適機種ではないかと思います。ただ市場から消えつつあるし、ブラケットも生産終了なので、今持ってるものを大事に使うようにしていきたいですね。ほんとS80の後継機種を出してほしいです。
IXY2000
表を見ても分かるとおり、画質面、成功率ではおちるものの、いろんな面で高速化されています。そういう理由から、撮影枚数は多くなるのでその中からいいものを選んでいけば結果的に残る枚数はそんなに変わらないような気がします。あんまり難しいことは考えずピントが合ったと思ったらシャッター押すということの繰り返しなので、マニュアル好きの方には物足りないかもしれませんが、ビギナーの方にはお勧めの機種だと思います。私はスコープはTSN-884を常用してますが、TSN-774にすれば成功率は高くなるのでIXY2000はTSN-774との組み合わせがいいかもしれませんね。
EF 800mm F5.6 L IS USM
今日はデジスコネタではありません。
キヤノンは現行の「EF 600mm F4 L IS USM」を超える、より長い焦点距離の高性能レンズ「EF 800mm F5.6 L IS USM」を、米国ニューヨークで開催される写真イベント「PhotoPlus」に参考出展すると発表しました。デジ一眼の方は気になるでしょうね。
EF 800mm F5.6 L IS USM (試作品)
キヤノンニュースリリース
新製品レビュー、実写速報
IXY2000 合成焦点距離&F値
手持ちのスコープとアイピース(ニコン系)にIXY2000を繋いだ場合の合成焦点距離と合成F値を表にまとめました。クリックするとTSN-884、TSN-774、ED82、EDⅢの合成焦点距離と合成F値も表示されます。また右側のナビゲーションリンクからもいけます。
3.7倍全域使えるとなると28XWDAとか30XWFAはほとんどの領域をカバーできますね。トビモノ系の人には20XWFAだとトビモノからある程度のアップまで良さそうだし・・・・・
これでS80並みの画質と歩留まりだったら申し分ないんだけどな~~
追記:合成F値が、デジカメのF値を超える場合がありますが、実際にはデジカメのF値()内の数値以上になることはありません。
IXY2000 初期設定
IXY2000 まだまだ使いこなしてませんが、管理人の初期設定を書いておきます。
モードダイヤルをマニュアルに設定してから各メニュー設定を行う
マニュアルモード | マニュアル |
露出補正 | -2/3 |
ホワイトバランス | オートまたは太陽光 |
マイカラー | マイカラー切 |
測光方式 | 中央部重点平均測光 |
圧縮率 | S スーパーファイン |
記録画素数 | L ラージ |
AFフレーム | 中央 |
AFフレームサイズ | 小 |
デジタルズーム | 切 |
スローシンクロ | 切* |
赤目緩和機能 | 切 |
セルフタイマー | 設定しない |
ISOブースター | 切* |
AF補助光 | 切 |
撮影の確認 | 切 |
レビュー情報 | 非表示* |
自動カテゴリー | 入* |
撮影ガイド | 切*またはグリッドライン |
手ぶれ補正 | 切 |
日付写し込み | 設定できない |
イージーダイレクトボタン機能登録 | 露出補正を登録 |
* 初期設定
消音 | 入 |
音量 | 消音「入」の場合、設定できない |
ホイール表示 | 入* |
液晶の明るさ | -2 |
節電「オートパワーオフ」 | 切 |
節電「ディスプレイオフ」 | 3分 |
エリア設定 | 2箇所設定できる |
日付/時刻 | 日付と時刻を設定する |
時計表示 | 5秒* |
カード初期化 | 速度が低下したら物理フォーマットを選択 |
画像番号 | 通し番号* |
フォルダ作成 | 設定しない |
縦横自動回転 | 入* |
レンズ収納時間 | 1分* |
言語 | 日本語* |
ビデオ出力方式 | NTSC* |
印刷接続方式 | 自動* |
初期設定 | 工場出荷時の初期設定に戻す |
* 初期設定
撮影時の設定
■ モードダイヤル 「マニュアル」
■ 連写設定 「電源を切ると連続撮影は解除されるので電源投入後は毎回連続撮影に設定し直す」
■ ストロボ設定 「発光禁止」
■ ISO感度 「80」
■ 露出補正 「露出補正を登録したイージーダイレクトボタンで状況に合わせて適正露出に補正する」
IXY2000、ISO200で撮影
IXY2000でISOを200に上げて撮影してみました。
等倍まで拡大してみると確かにノイズは目立ちますが、web上で鑑賞する範囲でしたら何とか使えそうです。トビモノもよっぽどのことがないとISOを上げて撮るようなことはなかったのですが、今度、トビモノ撮影で暗いときなんかはISO200に上げてチャレンジしてみようと思います。
今日の3枚はいずれもISO200で撮影したものです。
TSN-884+20XWFA
自作BR+IXY2000
究具01+Neo Carmagne 740
マニュアルモード
露出時間(秒)=1/500
F値=2.8
ISO感度=200
露出補正量(EV)=-1.00
測光方式=中央重点
光源=太陽光
焦点距離=7.70 mm
合成焦点距離=864 mm
撮影距離=15 m
背景がうるさいですが・・・
TSN-884+20XWFA
自作BR+IXY2000
究具01+Neo Carmagne 740
マニュアルモード
露出時間(秒)=1/320
F値=2.8
ISO感度=200
露出補正量(EV)=-1.00
測光方式=中央重点
光源=太陽光
焦点距離=7.70 mm
合成焦点距離=864 mm
撮影距離=15 m
露出補正無しで撮影したんですが、すこし暗かったので、明るくしました。
TSN-884+20XWFA
自作BR+IXY2000
究具01+Neo Carmagne 740
マニュアルモード
露出時間(秒)=1/200
F値=3.2
ISO感度=200
露出補正量(EV)=±0.00
測光方式=中央重点
光源=太陽光
焦点距離=9.57 mm
合成焦点距離=1073 mm
撮影距離=15 m
IXY2000ワイド側
テレ側の作例を紹介してきましたが、今日はワイド側をアップします。
ワイド側は問題なく使えますが、20XWFAはワイド端だと4隅がケラレます。
ワイド端はケラレが発生するので1ステップ目での撮影です。
TSN-884+20XWFA
自作BR+IXY2000
究具01+Neo Carmagne 740
マニュアルモード
露出時間(秒)=1/50
F値=3.2
ISO感度=80
露出補正量(EV)=-1.00
測光方式=中央重点
光源=太陽光
焦点距離=9.57 mm
合成焦点距離=1073 mm
撮影距離=6 m
これも1ステップ目
TSN-884+20XWFA
自作BR+IXY2000
究具01+Neo Carmagne 740
マニュアルモード
露出時間(秒)=1/60
F値=3.2
ISO感度=80
露出補正量(EV)=-1.00
測光方式=中央重点
光源=太陽光
焦点距離=9.57 mm
合成焦点距離=1073 mm
撮影距離=7 m
これはワイド端ですがケラレが発生してるのでケラレの部分をトリミングしてます。
TSN-884+20XWFA
自作BR+IXY2000
究具01+Neo Carmagne 740
マニュアルモード
露出時間(秒)=1/50
F値=2.8
ISO感度=80
露出補正量(EV)=-1.00
測光方式=中央重点
光源=太陽光
焦点距離=7.70 mm
合成焦点距離=864 mm
撮影距離=8 m