となりでオオタカだぁ~と言う声に反応したんですが、導入してピントを合わせてるうちに去りゆくになってしまい、せっかくピントがあったのに、目なしのオオタカになっちゃいました。あにょは導入して追尾しながらピントを合わせてますが、これは両眼視撮影じゃないと出来ないことなので、今日は両眼視撮影について考えてみたいと思います。
TSN-884+VA3+E18-55mm+NEX-5 1/800s F4.5 ISO400 -0.70ev 36mm(756mm) 絞り優先 WBオート
まず簡単な実験をしてみましょう。チラシでも何でもいいんですが、紙で2.5センチから3センチぐらいの丸い筒状の物を作ります。次に左目は閉じて右目だけで筒を覗きます。次に左手の手のひらを自分の方に向けて、先程の筒のまんなかあたりにくっつけます。この状態で左目を開けると、手のひらに穴が開いて、筒から覗いた景色が見えると思います。これが人間の両眼視機能です。要は左目で見たものと、右目で見たものを脳が合成して、ひとつのものとしてみえる現象のことです。
これをカメラでやるのが両眼視撮影ということになります。右目でファインダーの中の被写体を見て、左目で実際の被写体を見るわけですが、この時の右目の使い方にポイントがあり、全体を漠然と見るのではなく、AFフレームを見るようにします。慣れてくると、AFフレームの右下の方に左目で見ている被写体が見えてくるはずです。これが出来るようになると、照準器なしでも被写体を追尾できるようになります。
あとはデジスコの場合、追尾しながらピント合わせを行うのですが、ピントはいくらか前ピン気味にあわせます。この時の前ピンというのは、飛んでる方向に向かって鳥の前の方という意味です。コツはピントが合ったと思ったら、スコープのピントリングを少しだけ前ピン側にずらしてシャッターを切ります。最初のピント合わせはマニュアルでもAFでもいいんですが、その後、少し前ピン側にずらすのがコツです。ピントがあったと思ってそのままシャッター切ると間違いなく全部ピンボケです。鳥は動いてるわけですから・・・。常にピントリングを回して全てにピントを合わそうという考えではなく、チョン、チョンとピントリングを回して、連写中のどれかにピントが合えばいいという撮影方法です。
なんか文章にしてしまうと上手く伝えられないのですが、飛びものには視界の広い左目で追尾し、右目でピントを合わす両眼視撮影がおすすめです。