Nikon1で撮影してRAW現像してもうまくいかないという方に相談を受けました。あにょはRAW現像するのはNikon1が初めてですし、アドバイスするような立場でもないんですが、あにょが行ってる現像を含めての画像処理ワークフローを紹介します。
■ 現像パラメータに関係するNikon1のカメラ設定は最近は以下のようにしています。
・ホワイトバランス=AUTO オート
・Picture Control=SD スタンダード
・アクティブD-ライティング=ON
・長秒時ノイズ低減=OFF
・高感度時ノイズリダクション=OFF
この4枚は、撮って出しのJPEG、RAW現像処理(パラメータ調整なし)、RAW現像処理(パラメータ調整有り)、Photoshopで最終画像処理の4枚です。リサイズ画像ではわかりにくいですが、等倍画像で見ると、撮って出しのJPEGとRAW現像し、Photoshopで最終調整したものでは明らかに解像感が違います。
機材は、TSN-884+VA3+VR30-110mm+V1です。
こちらが拡大表示したものを4枚並べたものです。
あにょの画像処理ワークフローの手順としては、まず撮って出しのJPEGでRAW現像するファイルを選択し、後は捨てます。選択した複数のRAWファイルを、Capture NX 2に登録しておいた現像パラメータで、一挙にバッチ処理を実行し、TIFFで保存します。現像が終わったら、ブログアップするTIFF画像をPhotoshopで開き、ノイズ低減とRAWプレシャープネスを適用します。最後に、sRGB変換して必要に応じてトリミング、そしてリサイズしてJPEG保存します。印刷するときは、印刷なりの処理(主に出力用シャプネスを適用)をして印刷します。
これは、Capture NX 2に登録してある現像パラメータです。
いじってるのは「ノイズリダクション」「アクティブD-ライティング」「S字トーンカーブ」「彩度」「色モアレリダクション」「自動倍率色収差補正」「軸上倍率収差補正」これをバッチ登録してます。
こちらは別の画像ですが、同じように撮って出しのJPEG、RAW現像処理(パラメータ調整なし)、RAW現像処理(パラメータ調整有り)、Photoshopで最終画像処理の4枚です。上の画像(ホシガラス)は、アクティブD-ライティングを「撮影時の設定」にしてますが、こちらは少し色を濃くしたかったのでアクティブD-ライティングを「しない」にして現像してます。違いはアクティブD-ライティングのみです。あにょはこの2つの現像パラメータをバッチ登録して、画像によって使い分けてます。
こちらも同じく、TSN-884+VA3+VR30-110mm+V1です。
基本中の基本ですが、露出だったりピントだったりブレだったり、撮影する時点でしっかり撮ってないと、いくらRAWで撮ろうが、画像処理しようが、良くならないと思いますし、ちゃんと撮ってれば、ノイズ低減とシャープネスという相反する処理をしても、きちんと結果は出るはずだと思います。また、あにょもそうでしたが、RAW現像は色々考えると深みにハマるだけで、沢山いじったからといって良くなるものでもありません。そこで、あにょは何か基準を設けてそれに向け調整するようにしました。あにょは、撮って出しJPEGに近いような画になるようにパラメータを決めていますが、撮って出しJPEGは、そのカメラメーカーが考える最適な出力をしていると思われますので、これがひとつの基準と考え現像してます。それに少しだけ自分ごのみの調整をしています。今まで、なるべく画像処理しないで印刷出来る画質を目標に、JPEGのみで撮って来ましたが、これからはもっとRAW現像を勉強していきたいと思います。
桜はもう少し
春
ボケ具合
連写中の解像度
E 50mm F1.8の解像度
今日、NEX-5NにE 50mm F1.8を付けて実写してみました。昨日は開放でAFが迷うと書きましたが、その他にもシャッタースピードが1/80秒以下になるとやはりAFが迷うし合焦マークがなかなか出ませんでした。そんな時にはマニュアルフォーカスでの撮影となりますが、NEX-5Nにはピーキング機能と拡大表示ができるのでマニュアルフォーカスでも特に問題無く撮影は出来ました。カワセミの飛び込みも狙ってみたんですが、着水時にAFを効かして撮影しても、AFが遅いので全部ピンボケでした。撮り方を考えないと飛びものは難しいかもしれません。ということで成果は止まりものだけです。
クリエイティブスタイルはスタンダードで撮りましたが、そのままだとコントラストとシャープネスが強かったので、Photoshopでコントラストとシャープネスを少し下げました。NEX-5の時も撮影時にコントラストとシャープネスをマイナス側に振って撮影してましたから、NEX-5Nでも同じようにマイナス側に振ったほうが良さそうです。
1500×997で開きます。全部ノートリです。
TSN-884+VA3+E50mmF1.8+NEX-5N 1/100s F4.0 ISO200 50mm(1050mm) 絞り優先AE WBオート
F8まで絞りましたが、合成F値以下の場合はSSはあまり変化無いようです。
ISO400での撮影ですがほとんどノイズは感じられません。
TSN-884+VA3+E50mmF1.8+NEX-5N 1/200s F8.0 ISO400 50mm(1050mm) 絞り優先AE WBオート
NEX-5Nは多少のシャッターショックはあると思いますが、あまり気にならない程度だと思います。
TSN-884+VA3+E50mmF1.8+NEX-5N 1/80s F4.0 ISO200 50mm(1050mm) 絞り優先AE WBオート
ISO100にして撮ってみました。SSが1/40秒になったのでAFはほとんどダメでした。マニュアル撮影です。
TSN-884+VA3+E50mmF1.8+NEX-5N 1/40s F5.6 ISO100 50mm(1050mm) 絞り優先AE WBオート
E 50mm F1.8、デジスコで使っても結構よさそうです。画質は満足いくレベルなんですが、暗いとAFにちょっと癖があるので、撮り方を工夫する必要が有りそうです。
SONY E 50mm F1.8
以前から普段使いに使ってたNEX-5N用のE 50mm F1.8なんですが、現在26,000円ぐらいで販売されてる、リーズナブルな価格の割にはかなり良い写りをします。なので、デジスコでも使ってみようと思い、いつものように、このレンズにステップアップリングとステップダウンリングをくっつけてデジスコ仕様にしてみました。VA3につないだ時の焦点距離は1050mmの固定になります。
試写した結果は、今使ってる、NEX用のE 18-55mmやNikonのVR 10-30mm、VR 30-110mmよりも、やはり解像度は良いです。ですが、せっかくのF1.8なのにスコープにつなぐと開放付近ではAFは迷うしスピードも遅いのでデジスコでは開放付近では使えません。少し絞れば全く問題なく使えるので、F3.2ぐらいまで絞って使うようです。そのほうがむしろ解像度も上がるので良いかもしれません。
NEX-5NとNikon1 V1で、5mと15mと25mぐらいの距離で撮り比べてみました。
まずは室内で番組表を5mの距離から撮影、V1は等倍、NEXはV1に合わせてリサイズ。
NEX-5N E 50mmがやはりコントラストもはっきりしててシャープですね。(解像度順にアップ)
次は15mぐらいの距離の電柱の碍子。(雨だったので窓ガラス越し)
ここでもやはりNEX-5N E 50mmが一歩リードって感じです。
最後に25mぐらいの距離のパラボナアンテナ。(同じく窓ガラス越し)
距離があるとセンサーの差なんでしょうけど、CXフォーマットよりNEX-5NのAPS-Cのほうがやはり良いですね。
アイピースとの組み合わせにもよると思いますが、VA3に繋いだ時の解像度は、NEX-5N E 50mm → NEX-5N E18-55mm → Nikon1V1 30-110mm → Nikon1V1 10-30mmの順番になりました。ですが、AF速度、AF精度はNikon1V1の方が良いので、解像度を選ぶか、操作性を選ぶかによって選択も変わってくると思います。焦点距離的にもNikon1V1 30-110mmが有利なんですが、しばらくは解像度優先でNEX-5NとE 50mm F1.8を使ってみたいと思います。
V1のAF-C
フレームイン
近くの飛びもの
AFとか焦点距離とか、撮りやすいのは10-30mmの方なんですが、VA3につなぐとケラレの関係でどうしてもレンズの望遠側を使わないといけませんから、画質は30-110mmのワイド側を使った物よりよくありません。なので今回は近くてもVA3とV1の30-110mmで撮ってみました。焦点距離は1134mmになります。これで近くに飛び込んだカワセミを撮るとフレームに入れることすら難しくなります。
やはり端の方でしたので縦にトリミングしました。(^_^;)
TSN-884+VA3+VR30-110mm+V1 1/800s F4.5 ISO400 0.0ev 30.0mm(1134mm) マニュアルAE WBオート