対物絞りがどんなものかは知ってるんですが、今まで使ったことがありませんでした。せっかっくの大口径レンズなのにわざわざ絞ってどうするの?もったいないって感じで、使ったことがなかったんですが、今日は雨だったのでどれぐらい被写界深度が変わるかテストして見ました。低倍率で距離のある場合だと被写界深度の違いもそんなに体感できないので、3000mm付近の高倍率、尚且つ、被写界深度に差が出やすい最短合焦距離(4.5m)でテストして見ました。
まずはTSN-884、SS=1/13秒、合成F値=7.3
さすがに被写界深度は浅いですね。そして一番クリアーな感じです。
続いてTSN-774、SS=1/10秒、合成F値=8.4
いくらか被写界深度も深くなってます。解像感もTSN-884と変わらないですね。
最後にTSN-884+対物絞り70mm、SS=1/8秒、合成F値=9.2
F値が大きいので被写界深度は一番深いですね。SSは一番遅いですが、解像感は得に問題ないです。
せっかくの大口径フローライトレンズなので、今までは対物絞りは使ってませんでしたが、晴れた日でSSが稼げるときなんかは飛び物撮影に良いかも知れませんね。
ついでに、TSN-774とTSN-884の違いを。
上の写真では分らないですが、等倍まで拡大してみると、定規の下の方に色収差が出てます。この色収差の出方が、XDレンズのTSN-774とフローライトレンズのTSN-884では違います。
普通の野鳥撮影の場合は白バックなんてのはあまりないので色収差も気になりませんが、空抜けとか雪バックなんかの時には差が出るかもしれません。高倍率撮影で歩留まりは落ちますが、ボケ味とかクリアーな色合い、また色収差が出にくい等、大口径フローライトのメリットを生かしつつ、これからは対物絞りで飛び物を狙うという使い方が出来るような気がします。