S90のRAWから学ぶ

RAWで撮ってDPPで現像すると、S90がどんな処理をしてJPEG変換してるのかがわかります。そこにはノイズとシャープネスとの関係が見えてきます。
DPPの初期値で現像するとISO感度別にシャープネスとノイズリダクションの数値は変わります。JPEGで撮影した場合は、カメラ内部で同じようなことが行われ、JPEGで保存されます。
20091125-IMG_1650
TSN-884+28XWDA+S90 1/200s F2.5 ISO100 -1.0ev 7.5mm(1155mm) 絞り優先 WBオート
■DPPの初期値で現像した場合、ISO感度別にシャープネスとノイズリダクションは下記のように変わります。

ISO感度
(80~3200)
シャープネス
(0~10)
ノイズリダクション
輝度ノイズ緩和レベル
(0~20)
色ノイズ緩和レベル
(0~20)
80 9 0 4
100 9 0 4
200 7 1 4
400 5 3 6
800 3 5 11
1600 2 6 15
3200 1 16 16

これを見て皆さんどう思われますか?
ISO80とかISO100は特にそうですが、直射日光が当たるようなハイコントラストの状況で撮影された画像がいまいちなのは、コントラストが高く、尚且つシャープネスを10段階の9まで掛けてるところにあるのではと思います。あにょがi-コントラストを切ったり、シャープネスをマイナス2にして撮ってるのもここら辺にあります。
S90の画像がシャープだと言われるゆえんはシャープネス9にあるんでしょうね。もう少しシャープネスを落して撮影して、後で必要に応じてシャープネスを掛けるほうがいいような気がします。おそらくS90は全てをオートで撮るという事を前提で作られたカメラなんでしょうね。オート以外で撮るとなると逆に難しいカメラになってるように思います。