結局今日は撮影に行かれませんでしたので、IXY2000のピント合わせについて管理人が行ってる方法を書きます。S80に比べてIXY2000は歩留まりがあまりよくありません。普通はスコープでピントをある程度合わせ、カメラのAFでグリーンの合焦マークが出たらレリーズを押す、という方法で撮影すると思いますが、IXY2000の場合はカメラのAFでグリーンの合焦マークが出てもピントが合ってないことが結構あります。どちらかというと前ピンにはずすことが多いです。
スコープで数センチ手前にピントを合わせてもカメラのAFは合焦しますし、逆に数センチ後ろだとほとんど合焦しません。このことはスコープのピントが多少手前だと、カメラのAFで更にピント合わせすることなくそのままグリーンの合焦マークを出すものと思われます。
(目と数字の1・1の辺りがほぼ同位置にあります。また照明を落として条件の悪い中でテストしました。)
■ AFテスト
A : これはスコープで数センチ手前にピントを合わせ、カメラのAFで合焦マークが出るぎりぎりのところ。
(手前の数字の6~7の辺りにスコープでピント合わせ、AFフレームは目の辺り)
カメラの合焦マークはグリーンになるが眼にピントは合っていない。
B : これはスコープで数センチ後ろにピントを合わせ、カメラのAFで合焦マークが出るぎりぎりのところ。
(後ろの数字の1~2の辺りにスコープでピント合わせ、AFフレームは目の辺り)
後ろ側はほとんど余裕がないが、眼にピントは合っている。
■ スコープでピントの再調整
これは A の前ピンの状態でAFが合焦したものを更にスコープ側でピントを追い込んだもの。
(中央の1・1の辺りに再度スコープでピント合わせ、AFフレームは目の辺り)
そのままレリーズを切っても、再度AFで合わせてもジャスピンになる。
■ テレ端でピント合わせ
テレ端にすることでスコープのピント合わせがシビアにできますので、まずテレ端でスコープのピントを合わせます。後はカメラのAFで合焦マークが出ればズーム全域である程度ピントは合っています。
私のIXY2000だとテレ端の手前1ステップ目と2ステップ目(2.5倍、3.1倍)のみが少し甘くなりますが、7.7(ワイド端)~16.3(2.1倍)までとテレ端(3.7倍)は、ほぼピントは合ってます。
28.5(テレ端)
16.3(2.1倍)
11.5(1.5倍)
7.7(ワイド端)
■ ワイド端で合焦しても・・・・
これは A の前ピンの状態でAFが合焦したものをテレ端までズームして写した物ですが、テレ端までズームすると明らかにピントが合ってません。当然カメラのAFも合焦しませんので再度スコープでピント合わせする必要があります。
■ まとめ
1 : 特にワイド側ではカメラのAFが合焦しても再度スコープでのピント合わせを行う。
2 : 動きのない野鳥類はテレ側でスコープのピント合わせを行い、その後構図を決めカメラのAFで撮る。
3 : 動きの早い小鳥類は導入と同時にレリーズ半押しでAFとAEをロック、その後スコープでピント合わせを行う。
4 : 撮影スタイルはまずテレ側で恕アップを撮影し、その後ワイド側で撮影する。(S80でもこのスタイルです)