今まではレンズをつけてテストしてきましたが、今日はカメラのレンズをはずして、スコープと接眼レンズにボーグパーツで延長筒を作り、NEX-5のボディーに直接繋いで撮影しました。いわゆるリレーレンズ撮影です。この目的は、焦点距離を伸ばすことと画質の向上目的です。
ボーグパーツの延長筒で87mm伸ばし、尚且つVA3を伸ばすことで、焦点距離を1456mm~2317mmの間でテストしてみました。AFは効きませんのでMF撮影になります。NEX-5は拡大してピントチェック出来ますので、ピントに関してはMF撮影でも特に問題ありませんでした。
焦点距離2317mmでの撮影です。
TSN-884+VA3+延長筒87mm+NEX-5 1/30s ISO200 -1.30ev 2317mm 絞り優先 WBオート
同じ焦点距離で縦位置
TSN-884+VA3+延長筒87mm+NEX-5 1/30s ISO200 -1.30ev 2317mm 絞り優先 WBオート
ブレテストでもあったのでISO200にして、低速シャッターで写してます。1/30sでもそんなにブレてないので、リレーレンズ撮影でも結構使えるなぁという印象でした。画質もカメラレンズがなくなってる分だけ良くなってますね。しかし最短撮影距離が伸びるのがネックですね。正確には測ってませんが8mぐらいだと思います。
両眼視撮影のススメ
となりでオオタカだぁ~と言う声に反応したんですが、導入してピントを合わせてるうちに去りゆくになってしまい、せっかくピントがあったのに、目なしのオオタカになっちゃいました。あにょは導入して追尾しながらピントを合わせてますが、これは両眼視撮影じゃないと出来ないことなので、今日は両眼視撮影について考えてみたいと思います。
TSN-884+VA3+E18-55mm+NEX-5 1/800s F4.5 ISO400 -0.70ev 36mm(756mm) 絞り優先 WBオート
まず簡単な実験をしてみましょう。チラシでも何でもいいんですが、紙で2.5センチから3センチぐらいの丸い筒状の物を作ります。次に左目は閉じて右目だけで筒を覗きます。次に左手の手のひらを自分の方に向けて、先程の筒のまんなかあたりにくっつけます。この状態で左目を開けると、手のひらに穴が開いて、筒から覗いた景色が見えると思います。これが人間の両眼視機能です。要は左目で見たものと、右目で見たものを脳が合成して、ひとつのものとしてみえる現象のことです。
これをカメラでやるのが両眼視撮影ということになります。右目でファインダーの中の被写体を見て、左目で実際の被写体を見るわけですが、この時の右目の使い方にポイントがあり、全体を漠然と見るのではなく、AFフレームを見るようにします。慣れてくると、AFフレームの右下の方に左目で見ている被写体が見えてくるはずです。これが出来るようになると、照準器なしでも被写体を追尾できるようになります。
あとはデジスコの場合、追尾しながらピント合わせを行うのですが、ピントはいくらか前ピン気味にあわせます。この時の前ピンというのは、飛んでる方向に向かって鳥の前の方という意味です。コツはピントが合ったと思ったら、スコープのピントリングを少しだけ前ピン側にずらしてシャッターを切ります。最初のピント合わせはマニュアルでもAFでもいいんですが、その後、少し前ピン側にずらすのがコツです。ピントがあったと思ってそのままシャッター切ると間違いなく全部ピンボケです。鳥は動いてるわけですから・・・。常にピントリングを回して全てにピントを合わそうという考えではなく、チョン、チョンとピントリングを回して、連写中のどれかにピントが合えばいいという撮影方法です。
なんか文章にしてしまうと上手く伝えられないのですが、飛びものには視界の広い左目で追尾し、右目でピントを合わす両眼視撮影がおすすめです。
小さい止まりもの
今までは飛びものばかりアップしてきましたが、今日は小さい止まりものです。もうちょっと近かったらもっと大きく、そして高解像度の撮影はできますが、今は若カワセミにストレスを与えないように、ある程度距離をとって撮影してます。それでも存在感有りますね。
クリックすると原画サイズで開きます。
シャッターによる振動もある程度抑えられてるからだと思いますが、距離がある割には解像してる方だと思います。
TSN-884+VA3+E18-55mm+NEX-5 1/320s F4.5 ISO400 -1.00ev 37mm(777mm) 絞り優先 WBオート
これもクリックすると原画サイズで開きます。
TSN-884+VA3+E18-55mm+NEX-5 1/500s F4.5 ISO400 -1.00ev 37mm(777mm) 絞り優先 WBオート
NEX-5の高速連写
S90が0.9枚/秒、NEX-5は7枚/秒、この圧倒的な差はあにょのデジスコを大きく変化させました。連写の速いデジスコ向けのカメラは今までも有りましたが、連続撮影枚数とか、時間が1秒とか、画素数とか、わりと制限があるものが多かったのですが、NEX-5の7枚/秒の高速連写は12~13枚でバッファーいっぱいになった後も、2.3枚/秒の通常連写に切り替わり、そのままずーっと連写は続けられます。しかもAPS-Cの1400万画素でです。さすがにAFと露出は固定ですが、この高速連写は大したものです。
飛び付きの連写です。
1枚目
絞りをちょっと絞ったんですが、まだ被写界深度の中に入ってません。F8ぐらいまで絞るとこれぐらいでもピントは合ってるでしょうね。
TSN-884+VA3+E18-55mm+NEX-5 1/1000s F5.6 ISO400 -1.00ev 36mm(756mm) 絞り優先 WBオート
2枚目
ここまで来るとピントも合ってます。
3枚目
4枚目
ザハトラーに変えたおかげでブレもほとんど抑えられてますし、NEX-5の高速連写でいろんなシーンが撮れるようになりました。
ザハトラーの威力その4
今日は縦振りの写真をアップします。後ろ姿ですが・・・・
1枚目
TSN-884+VA3+E18-55mm+NEX-5 1/320s F4.5 ISO400 -1.00ev 37mm(777mm) 絞り優先 WBオート
2枚目
3枚目
4枚目
5枚目
ザハトラーの威力というタイトルで、横振り、斜め振り、そして今日は縦振りとアップしてきましたが、ザハトラーを導入して、カワセミの飛びものは初めてだったにもかかわらずそこそこのものが撮れたと思います。しかし、タイトルこそザハトラーの威力と書きましたが、これはNEX-5の威力でもあります。たしかにNEX-5より画質の良いミラーレス一眼もありますし、シャッターブレのないGRXも魅力ですが、あにょにとっては7枚/秒連写は何物にもかえがたいものがあります。
ザハトラーの威力その3
今まで得られなかったスムーズな斜めの振り、ザハトラーならではです。最初はジンバル雲台を長年ゆるゆるで使ってたので、ちょっと違和感がありましたがすぐに慣れました。あにょは動画は撮りませんが、ザハトラーで動画を撮ったらものすごく滑らかな映像になるでしょうね。今後も動画機能を盛り込んだカメラが多く出てくると思いますが、動画、止まりもの、飛びものあらゆるシーンで活躍してくれそうです。
飛び込みシーンの連写をアップします。
1枚目
TSN-884+VA3+E18-55mm+NEX-5 1/500s F4.5 ISO400 -1.00ev 37mm(777mm) 絞り優先 WBオート
2枚目
3枚目
4枚目
5枚目
6枚目
7枚目
8枚目
斜めの振りですが結構追えてると思います。SSが1/500なのとピント操作が上手くシンクロしてないのでピンが少し甘いですが、もう少しSSが早いとシャキッとした絵になるでしょうね。しかし、操作性では申し分ないのですが、やはりネックは重さです。ジンバル雲台が850グラム、FSB6が付属品を入れると2.3㎏、その差は1.45㎏あります。ジンバル雲台+TSN-774+S90の軽量システムで山歩きしながらの怒アップ狙い、ザハトラー+TSN-884+NEX-5で引いた写真と飛びもの狙いと、2台体制で使い分けていこうと思います。
ザハトラーの威力その2
今までたくさんの飛びものを撮ってきましたが、これほどまでに滑らかに追尾できたことはありませんでした。NEX-5、ザハトラー、ジッツオの組み合わせによる、振りとピント操作量がシンクロした結果だと思います。
NEX-5の7枚/秒の高速連写は1枚目でピントと露出は固定されますので、途中でピント操作しております。ですのでピントの甘いものもありますが、10枚連写全てを見てもらおうと思います。
1枚目
SS1/400秒の流し撮りですので、撮影データは1枚目のデータと全て同じです。
TSN-884+VA3+E18-55mm+NEX-5 1/400s F4.5 ISO400 -1.00ev 37mm(777mm) 絞り優先 WBオート
2枚目
3枚目
4枚目
ピントが結構来てるので1600×1066のサイズでアップしてます。
5枚目
6枚目
7枚目
8枚目
これも1600×1086のサイズで開きます。
9枚目
10枚目
最後の1枚です。1600×1086のサイズで開きます。
ザハトラーの威力その1
今日は、ザハトラーに変更してブレはどんな感じになるのか、フィールドでザハトラーの諸先輩方に教えてもらいながら色々とテストしてみました。最初はカワセミが来ないので止まり木でテストしてましたが、うまい具合にオスが止まってる枝にメスが来たので2羽ものでブレ具合を見てもらおうと思います。
リサイズするとブレも分からなくなるのでピクセル等倍でアップします。1600×1067あります。
NP_Thumbnail: 20100704-DSC05538~.jpgはサムネイルを作成できないファイルです
TSN-884+VA3+E18-55mm+NEX-5 1/1250s F5.6 ISO400 -1.00ev 36mm(756mm) 絞り優先 WBオート
NP_Thumbnail: 20100704-DSC05539~.jpgはサムネイルを作成できないファイルです
NP_Thumbnail: 20100704-DSC05540~.JPGはサムネイルを作成できないファイルです
NP_Thumbnail: 20100704-DSC05541~.jpgはサムネイルを作成できないファイルです
どうでしょう・・・
当然カワセミは動いてますし、枝もカワセミの動きで微妙に動いてます。ピクセル等倍でこれぐらいに収まれば文句ないですね。流石ザハトラー、最強の雲台だと言われるだけあります。
ザハトラー入荷
昨日、「FSB6が入荷しましたよ」って電話があり、早速取りに行ってきました。早くても再来週かなって思ってたのに4日で入荷しました。うれしい誤算です。購入すると決めてから、色んな所を見て回ったのですが、三脚の在庫を置いてなかったり、ザハトラーは入荷までかなりかかるとか、なかなか全てを揃えてくれるところはありませんでした。今回は三脚もロングプレートも全てホビーズワールドさんに揃えてもらいました。こういうものは実際触ってみて、自分で確かめてからじゃないと購入できませんから、相談出来るところがいいですね。店長は自分でもザハトラーを使ってらっしゃるので、NEX-5を持ち込んでいろいろアドバイスしてもらいました。
しかし、雲台は来ても補強プレートがありませんので、今日の午前中は仮の補強プレートを作ってました。木製でラッカー塗装仕上げです。塗装が乾く間にパーン棒の軽量化と、固定バンドの制作をしてました。昼からフィールドに出てテストしてきましたが、さすがザハトラー、どの位置でもピタリと止まりますし、動きもなめらかです。仮のプレートでも特に問題なかったので、実際のプレートは更に強度は出ると思いますから出来るのが楽しみです。
まずは、全体像
縦バージョン
仮の補強プレート、ちょっとアップで(木製+ラッカー塗装)
軽量パーン棒(左が純正、125グラムの軽量化)
15mmのアルミパイプに黒のダイノックシートを貼り、スポンジの取手をつけました。
固定バンド
色々考えてたんですが、3.5mmの強力ゴムバンドというのが東急ハンズにあったので買ってきました。使ってみると結構しっかり止まりますし、緩めたり締め付けたりするのが超簡単にできるのでなかなか便利です。
半日のおっつけ仕事にしてはなかなかいい感じで仕上がりました。
図面公開
大体の形は以前アップしたものとほとんど同じですが、細かな寸法決めをして図面を書きました。これから制作に入ります。基本構造は2.5mmのアルミの抱き合わせで、雲台側とレンズ側は折り曲げ加工です。また、ロングプレートにはスペーサーをかましてカメラネジ1個で固定できるようにしました。レンズ側は2.5mmのアルミの曲げ加工したもので受けますが、どんな方法で固定するかまだ考えがまとまってません。カメラレンズ受けのほうには照準器プレートも付けました。これで横位置から縦位置に簡単に回転できるし、横位置でも縦位置でも照準器が使えるようにしました。
ということで、図面公開します。
これでうまくいくといいのですが・・・・・・