以前、自分で作った照準器取り付けプレートは2mmで強度的に弱かったので、厚みを3mmにしてアルマイト加工したものを加工屋さんに作ってもらいました。
照準器を取り付けるとこんな感じ、これをスコープと接眼レンズの間に挟んで取り付けします。2mmから3mmにしただけで結構がっちりしました。これで横位置でも縦位置でも照準器が使えます。最近、縦位置で撮ることが多くなってきたので、カメラに照準器を取り付けるスタイルでは不便に感じてたもんですから、こんな形になりました。
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MTF特性図
昨日、コーワの新レンズのMTF特性図の画像をメーカーサイトからお借りしてアップしましたが、このMTF特性図がどういうものなのかキヤノンの望遠レンズのMTF特性図と比較したいと思います。
まずは PROMINAR 500mm F5.6 のMTF特性図
次にキヤノンの望遠レンズ400mm、500mm、600mm、800mmのMTF特性図
MTF特性図の見方
MTF特性図とは
画像はいずれもメーカーサイトよりスクリーンキャプチャしたものです。
キヤノンの新しい400mmは更に性能がアップしてますが、上に載せたものは現行レンズのMTFです。比較するとコーワのレンズが解像度、コントラスト共にかなり優秀だということが分かると思います。但し、AFではないし、手ブレ補正も有りません。いろんな機能を省き、解像度と拡張性そして価格で既存の各メーカーに挑んできたんじゃないのかなとも思われます。3種類の焦点距離のマウントアダプターとプリズムユニット全部揃えても、2大メーカーのレンズ1本の半分ぐらいの価格です。そのうち、AFユニットもどこかの誰かが開発してネット上で公開するとか、どこかのメーカーが発売するとかなるんじゃないんでしょうかね。そうなると結構面白いことになると思います。定点でカワセミ・ヤマセミ等の飛びもの撮影されてる方にはAFが効かないので比べる土俵が違いますが、軽いので野山を歩きまわり、普通に野鳥を撮影する分には十分かと思います。
とりあえずは様子見ですが・・・・・
PROMINAR 500mm F5.6
今日は、守谷でお客さんと会う予定があったので、早朝2時間ほど鳥撮り、その後、守谷に近いので、我孫子で開催されてるジャパンバードフェスティバル(JBF2010)に寄ってきました。お目当ては、KOWA PROMINAR 500mm F5.6 FLを見に行くことでした。
全体像はこんな感じです。
マスターレンズにTX10(焦点距離500mm用のマウントアダプター)とレンズフードが付いてる状態です。大きさはスペック表を見ると、フードを付けた状態で大体長さが約480mmになるようです。重量はフード込みで約2130g。思ってたより意外とコンパクトでした。
ピント合わせはデュアルフォーカス方式を採用してて、操作感はとてもいい感じでした。対応マウントは ニコン、キヤノン、ペンタックス、マイクロフォーサーズとなってますが、今のところ、ペンタックスのみがAFで使えるようです。AFと言っても、従来のデジスコと同じで、マスターレンズのほうで大まかなピント合わせを行い、最終的にカメラのAFを効かすという補助的なものです。他のマウントは全てマニュアルフォーカスになります。カメラのファインダーでしっかりピントの山がつかめないとちょっと辛いでしょうね。
PROMINARのロゴが入ってる真ん中が、クイックフォーカス、その先が、ファインフォーカス、カメラ側が絞りとなってます。
これが、TX10、焦点距離500mm用のマウントアダプターです。ニコン用のマウントアダプターが付いてました。500mm用はレンズ無しの筒ですが、350mmと850mm用にはそれぞれにレンズが入ってます。
三脚台座は、マンフロットとジッツォの雲台にクイックシュー無しで取り付けできる形状になってます。このコルクはなんの為にあるのか不明ですが・・・
これは、プリズムユニットです。「TSN-880/770」シリーズ用のアイピースがそのまま使えますので、従来のデジスコも楽しめます。まだ製品が上がってきてないのか、中身はがらんどうでした。デジスコで使った場合の画質は、「TSN-880/770」でのデジスコの方が上のような気もしますが、実際撮り比べてみないと分かりませんね、ここらへんは。
全体像はこんな感じ。これにフードを付けるとTSN-884でフードを伸ばした時より約100mmぐらい長くて、重量もTSN-884に比べて約610g程重い約2130gとなってます。
各レンズのMTF
メーカーサイトはこちら
マニュアルでもいいから手持ちで飛びものを撮りたいとか、一本のマスターレンズで、350mm・500mm・850mm・観察・デジスコといろんな使い道があるとか、面白いレンズであることは間違いないのですが。はたしてどうなんでしょうね。画質がどうなのか、気になるところです。
光軸調整3
後先逆になりましたが、光軸調整の手順を説明します。あにょのブラケットでの説明ですが・・・
まず、ブラケットと鏡筒のセンター合わせをノギスを使いながら正確に合わせて、カメラネジ、キャップボルトを締めてカメラを固定します。
次にφ43mm×肉厚3mm×L1000mmのアクリルパイプ(ネットで購入)に黒いカッティングシートを貼り、先端を塞いでセンターに小さい穴を開けたものを、バリアブルカプラーVCA-1にぴったり入るようにカッティングシートで厚みを調整します。バリアブルカプラーVCA-1とパイプがぐらついてはこの光軸調整はなんの意味も持たないので、キツメに入れてぐらつきがないようにすることが大事です。
パイプがセットされたバリアブルカプラーVCA-1をブラケットに取り付けて、自分の基準となる焦点距離で撮影してみます。あにょは中間域(10.7mm)で撮影しましたが、そのままだとずれてるのが分かると思います。
これから調整していきますが、あにょはクリアーファイルとかカッティングシートを挟むことで調整しています。今回は正面から見て、右上にクリアーファイルを一枚、右下にクリアーファイルとカッティングシートを各一枚、左下にカッティングシートを一枚挟んで調整しました。いっぺんに全部のキャップボルトを緩めるとせっかくセンターを合わせたことが無駄になりますから、最初は上だけとか下だけとかどちらか一方を緩めてシートを挟み具合を見るという方法がいいと思います。ここはめんどくさがらず根気よくやらないとダメでしょうね。
調整後撮影したものがこれです。カメラのCCDはレンズユニットに組み込まれてますので、この調整をすることでCCD面に対しても鉛直であると考えてます。
最後にもう一度、前面のキャップボルトを緩めてシートを挟んだことによるセンターずれが発生してないか、ブラケットと鏡筒のセンターが合ってるかノギスを使いながらチェックして完了です。ずれてたらもう一回調整するようでしょうね。あにょはブラケットとカメラを外すことはないので、更にホットボンドで数ヵ所固定してます。
焦点距離一箇所で調整しましたから、ワイド側、テレ側では光軸は多少ずれますが、これはあきらめるしかないです。あにょのS95はそんなにずれてませんでしたが、ずれ具合は個体差があると思います。
光軸調整2
光軸調整
今までいろんな方法で光軸調整をおこなってきましたが、最近は、φ43mm×肉厚3mm×L1000mmのアクリルパイプを利用して光軸調整をしてます。L1000mmのアクリルパイプに黒いカッティングシートを貼り、先端を塞いでセンターに小さい穴を開け、バリアブルカプラーVCA-1にぴったり入るようにカッティングシートで厚みを調整して、光軸調整しています。
S95で実際撮影するとこんな感じに写ります。
照準器取り付けプレート
S95シャープネス処理
これはS95のRAW画像を現像したものです。JPEG撮影だとこれと同じことがカメラ内部でおこなれてJPEG保存されます。S90ではISO80とかISO100のときシャープネスが10段階のうち9かけてあったんですが、今度のS95ではシャープネスが10段階のうち7に変わり、ノイズリダクションの値もいくらか変わってます。S95の画像がS90に比べていくらか柔らかめだなと感じたのは、シャープネスとノイズリダクションの処理が変わったためなんでしょうね。
S90はこんな感じでシャープネスとノイズリダクションが処理されてました。
S90 | |||
---|---|---|---|
ISO感度 (80~3200) |
シャープネス (0~10) |
ノイズリダクション | |
輝度ノイズ (0~20) |
色ノイズ (0~20) |
||
80 | 9 | 0 | 4 |
100 | 9 | 0 | 4 |
200 | 7 | 1 | 4 |
400 | 5 | 3 | 6 |
800 | 3 | 5 | 11 |
1600 | 2 | 6 | 15 |
3200 | 1 | 16 | 16 |
S95はこんな感じに変更になってますので、S90よりはいくらか柔らかめになりました。
S95 | |||
---|---|---|---|
ISO感度 (80~3200) |
シャープネス (0~10) |
ノイズリダクション | |
輝度ノイズ (0~20) |
色ノイズ (0~20) |
||
80 | 7 | 2 | 4 |
100 | 7 | 2 | 4 |
200 | 7 | 2 | 4 |
400 | 5 | 3 | 6 |
800 | 3 | 5 | 11 |
1600 | 3 | 6 | 13 |
3200 | 2 | 15 | 16 |
PowerShot S95
今、鹿児島に帰省中です。更新も途絶えてましたが、その間に PowerShot S95 が発表になったんですね。S90の後継機種なんですが、不満だった連写性能がS80の時の連写に戻ったんで、やっとS80の後継機種が出たなという感じがしてます。
http://cweb.canon.jp/camera/powershot/s95/index.html
8月26日発売
■ 主な仕様
・約1,040万画素
・1/1.7型CCD 高感度センサー
・画像処理エンジン:DIGIC 4
・3.8倍ズーム:28~105mm
・レンズ構成枚数 6群7枚 両面非球面UAレンズ1枚、両面非球面レンズ1枚
・F値:2.0~4.9
・液晶:3.0型 約46.1万ドット
・電源:専用リチウムイオン充電池 NB-6L
ここまではS90と同じ仕様、
ここから先の赤字部分が変更になった仕様です
・連写:通常 1.9枚/秒、AF連写 0.7枚/秒、LV連写 0.8枚/秒
(S90 通常 0.9枚/秒、AF連写 0.6枚/秒、LV連写 0.6枚/秒)
・アスペクト比:4:3、16:9、3:2、1:1、4:5
(S90 4:3、16:9)
・動画:ハイビジョン 1280×720:24fps、ステレオ
(S90 スタンダード 640×480:30fps、モノラル)
・大きさ・質量:99.8×58.4×29.5mm 約170g
(S90 100.0×58.4×30.9mm 約175g)
・起動時間:1.5秒
(S90 1.4秒 )
・手ぶれ補正:角度ブレ・シフトブレ対応のハイブリッドIS
(S90 角度ブレ制御のみ)
■ 目玉の機能アップ!!
一番大きいのは、S90の約2倍の1.9枚/秒の連写性能とハイビジョン動画&ステレオ音質に対応した事だと思います。その他にも、ハイダイナミックレンジ撮影モード対応、ミニHDMI端子搭載、角度ブレとシフトブレに対応したハイブリッドISの搭載、コントローラリングの設定項目追加、カメラ上部のON/OFF、RING FUNCボタンの配置変更、EOSで採用されているビーズ入り塗装、ノイズリダクションのアルゴリズム見直し(高感度撮影時の解像感UP)等、S90から確実に進化してるようです。
■ ブラケットに関して!!
S90よりワイドが0.2mm、厚みで1.4mm小さくなり、三脚ねじ穴の位置が0.5mm程中心部に寄ってるのと、シャッターボタンの位置も小さくなって中心部に2mm程寄ってますが、ちょっとの調整で問題なくS90のブラケットがそのまま使えるでしょう。それから、レンズについては、位置とか大きさは同じみたいですが、レンズ先端部分の化粧環が若干違ってるようなので、レンズユニットはまったく同じではなさそうです。(単なるロット違いかも?)また、気になるレンズ繰り出し量は、S90と同じなのか、ここら辺は実物で検証する必要がありそうです。あと、S80の時と同じようにワイドからテレ端まで同じクリアランスで撮影できるといいのですが、これは多分、S90と同じで、ワイド側とテレ側ではクリアランス調整が必要でしょうね。
S90の外観
S95の外観
■ 画質に関して!!
S90のサンプルとS95のサンプルの人物画像を見比べてみるかぎりでは、レンズ構成、センサー、画像処理エンジンが同じなのでほぼ変わらないですね。但し、連写時では、連写性能が倍になってるので、ここら辺の影響でS90の画質とは違うかもしれません。良くなってるのか、悪くなってるのか。良くなってることに期待したいですね。特に晴天時の高コントラスト時の画質改善に・・・変わらないかな??
S90のサンプル画像
S95のサンプル画像
特注8mm延長リング
頼んであった特注8mm延長リングが届きました。TSN-884とTSN-VA3の間に挟んで使うんですが、8mm延長することで、E18-55mmのレンズ+NEX-5を使った場合、最短撮影距離4mから無限遠まで使えます。この時の焦点距離は、735mmから1155mmになります。E18-55mmのレンズを77mmの延長筒に取り替えてリレーレンズ撮影する場合は、8mm延長リングをあと1個継ぎ足して16mm延長します。この場合は、撮影最短距離5mから無限遠まで使えます。焦点距離は約1250mmから2100mmです。今回お願いしたところは、ミクロ工業株式会社という、カメラなどの光学部品を製作されてて、個人の方のワンオフパーツにも対応していただけるところです。さすがにカメラなどの光学部品を制作されてるだけあって、精度も仕上がりもバッチリです。金額も材料費から各工程ごとに単価が明記され、どの工程にどれだけのコストがかかってるんだというのが一目で分かるような見積りをいただけるので非常に安心です。
右側がリレーレンズ撮影の時に使う77mmの延長筒、真ん中は普段使いの16mmパンケーキレンズ、左がステップアップ、ダウンリングを付けたE18-55mmレンズです。延長筒はACクローズアップレンズを付けたりしてテストしたんですが、結局何も付けないで筒だけにしました。
77mmの延長筒をNEX-5に取り付けて、Lレンズ風に改造したE18-55mmレンズと16mmパンケーキレンズ
ボディーキャップとレンズリヤキャップを付けたNEX-5。ボディーキャップは一般販売されてないので、部品として取り寄せ購入できます。
これで一応、NEX-5を使ったシステムは完成しました。カメラレンズを使って735mm~1155mm(飛びもの及び引き絵用)、延長筒を使って約1250mm~2100mm(止まりもの、アップ用)、フォーカルプレーンシャッターによるブレという弱点はありますが、それ以上にAPS-Cの撮像素子と秒間7枚連写は魅力的です。かなり暗くてシャッタースピードが一桁とか、2100mmを超える超望遠撮影の時はS90を使います。